うつろな意識の向こう側で、
あなたの気配だけが
鮮やかに浮かんでいた。

触れた記憶は淡く揺らめきながら、
その余韻を胸の奥へ静かに沈めていく。

時間が過ぎるほど、
消えていくはずの感触は鮮明になり、
思い出すたびに、
あの瞬間の熱がそっと蘇る。

夢と現の境目を漂うような、
甘く曖昧な時間。

それでも胸の奥に残った熱だけは、
うつろうことなく、
静かに私の中で息づいていた。