灰燼

燃え尽きるほど抱きしめられた夜は、
朝の光の中で
やがて静かに灰燼へと変わる。

それでも、
指先に残る熱だけは消えなくて、
あなたの気配を辿るように、
胸の奥でかすかな燻りを続けている。

夜は明けたはずなのに...
すべてを燃やしたはずなのに。

身体の中にはまだ、
あなたを求める妖気が、
ひそやかに残っていた。