声にしてしまえば、
消えてしまいそうな願い。

だから私は、
胸の奥にそっと隠して、
あなたの温度だけを抱きしめる。

もう少し近くにいてほしい。
あと少しだけ、
この距離を縮めてほしい。

言葉にしなくても、
視線と指先が
同じ願いを囁いている。

叶うかどうかなんて、
今はどうでもいい。

ただこの瞬間、
あなたと同じ願いを抱いていられることが、
何より甘く感じていた。