大学生の時、キャンパス近くの古本屋さんでアルバイトをしていた。

 
夏の暑い日
店前でパピコをちゅーちゅーしてたら
常連Sさん(80代くらい)が
 
「俺は吉田松陰が好きなんだが、
あんたは誰が好きなんだ?」
 
なぜか思い浮かんだのが、
当時の流行作家か、その時ハマってた与謝野晶子の二択になり、どっちかなぁ...と。
 
無難に流行作家か、
一か八かで
君死にたまふことなかれに掛けるか。
時世が時世だけに本当にあれだぞと...
 
「自分は流行にながされない」
という謎の見栄が働き、晶子姉さんにご登場願いました。
 
晶子姉さんの魅力を語ろうとしたら、Sさんが
 
「ところで何食べてるんだ?」
 
「パピコです」
 
「なんだ?パピコって?」
 
「パピコ知らない!?
パピコはアイスですよ!
Sさん、パピコ知らないんですか!?」
 
「アイスぅ?知らん」
 
「まったく。
じゃあ今度パピコご馳走しますが、今の若い人に吉田松陰が好きだって言っても、パピコも知らないんじゃ会話にならないわけですよ。
まったくまったくだわ」
 
古本屋さんのバイトは私一人、ほとんどを任されていた。
 
客層の高齢化が甚だしいこのお店を活性化するのは、やはり厳しいのか。
吉田松陰とパピコの間でお店の方向性にマジで悩んだ。
 
めいこ🐱🎸