「なんで文庫のカバーがないんですか!
これじゃあ値段つけてあげられませんよ」
「だって読む時ずれてくるだろ。
あれが気持ち悪くて裸にしちゃうんだよ。
まぁ、俺は女でもすぐに裸にするのが好きだからな」
「やらしっ!けがらわしいっ!
いや、でも上手いのか!?
本のカバーを外すことを裸にすると言うのは普通ですもんね」
大学生の時、アルバイト先の古本屋で買い取りをしていた。
ある日、段ボール一箱分の本が持ち込まれ、その中の一冊にカバーのない
『いけない三十路妻』
に爆笑してしまった。
普通、女性店員を目の前にこういう本は持ち込みにくいものですが、図太い人もいるものです。
カバーのある
『童貞カウンセラー摩奈香』
は読んでないからカバーがあるとのこと。
いわゆるジャケ買いで、絵とタイトルに惹かれて眺めただけ。
どちらも他の古本屋で引き取りを拒否されたからうちに持って来たらしい。
そういう最終処分場みたいな扱いじゃなくて一番先に持ってこいと、あとカバーは外すなと教育して送り出しました。
めいこ🐱🎸
いけない三十路妻
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