目を覚ました瞬間、

ふと、あの日の記憶が胸をかすめた。

交わした言葉も、
重ねた視線も、
そっと触れた温もりも。

過ぎたはずの時間なのに、
思い出すたび胸の奥が
静かに熱を帯びていく。

消えたはずの余韻は、
朝の光に溶けることなく残り続け、

静かな部屋の中で、
もう一度そっと私を包み込む。

忘れたわけではないけれど、
こうして不意に蘇るたび、
胸の奥に眠っていた想いが
静かに疼きはじめる。

そんな朝。