一歩、また一歩と距離が縮まるたび、
胸の奥で眠っていた鼓動が、
音もなく花開いていく。


触れそうで触れない、
そのわずかな間さえ愛おしく、


世界はいつしか、
ふたりだけの静かな時間へと
溶けていった。