スカイロード 401号室

まだ誰の記憶にも染まっていない時間が、

そっと指先に舞い降りる。

震える鼓動は、
季節を知らない蕾のように、
静かに熱を宿していた。

今日、
ひとつの「初めて」が
音もなくほどけていく。

戻れないから美しく、
一度きりだから愛おしい。

その瞬間、
あなたの瞳に映った景色は、
きっと昨日までとは少し違う。

新しく生まれた記憶は、
胸の奥で淡く息づきながら、
これからも静かに、
ふたりだけの物語を照らし続ける。