あなたに触れられた瞬間、
現実と幻の境目が、
ゆっくりと溶けていった。

指先が触れるたび、
胸の奥に秘めていた熱が目を覚まし、
理性さえも、
甘い夢の中へ引き込まれていく。

夢だったのかもしれない。

けれど――
肌に残された熱も、
耳元に残る吐息も、
あまりにも鮮明で。

夢なら醒めないで、と
そう願ってしまうほど、
あなたとの時間は
甘く、儚い幻だった。