私は高校選択を誤り、自らの気質と合わないお嬢様学校に行ってしまった。
校則の厳しさでも有名。
中でも頭髪検査はサウジアラビアの入国審査より厳しいと言われ、染髪なんて論外。
しかし、生まれつき地毛が茶色かった。
ある日の頭髪検査。
体育館に集められた私たちは、
一人一人舐め回すように頭髪とメイクをしていないかチェックされる。
メイクばっちし、茶髪のクラスメイトSは
"やってる子の待機場所"
への移動を余儀なくされる。
そして私の番。
先生の目が私の頭を捉えた瞬間
「ん?」
という顔をした。
母親の地毛がかなり茶色いことを説明すれば、当然わかってくれると高を括っていた。
でも先生は
「いや、染めてるだろ」
と無情な判断を下し、私は冤罪で
"やってる子の待機場所"
へ。
先に待機場所にいたSが、
首を傾げながらやってくる私を見て、苦悶の表情で笑いを堪えている。
「あんた、かわいそ過ぎるやろ···w」
歪んだ顔でSはそう言った。
この冤罪
理不尽さ
絶対に笑ってはいけない待機場所
そのすべてが合わさって、めちゃくちゃ面白かった。
日常に突如訪れる、理不尽や不条理。
その中にこそある笑い。
納得するしないではなく、あの頃はただただ可笑しかった。
私は胸下まであった髪をばっさりショートにした。
母は訝しがっていたけど、私は何も言わなかった。
The DamnedやS○x Pistolsにハマっていた私は、それがパンクスだと思っていたから。
めいこ🐱🎸
パンクス
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