ヤマダデンキに“裏垢”が存在する。そんな一見不穏な情報がSNSで注目を集めています。
 企業の裏アカウントと聞くと、内情の愚痴や暴露を想像してしまいそうですが、実際に投稿されているのは、家電量販店を舞台にした本気のエンタメ動画。しかも、ホストクラブ風のシャンパンコールで洗濯機購入を盛り上げるなど、かなり攻めた内容になっています。

 
【最高級洗濯機、こちらの姫にお買い上げいただきました!】 
 
5月頭ごろから、SNSなどを中心に話題を集めているヤマダデンキの裏垢。TikTok、Instagram、YouTubeの3つのプラットフォームで運用されています。
 
通常、企業のSNSアカウントと言えば宣伝や広報を目的とした、少し堅苦しかったり、商品・サービスの紹介に直結した内容だったりするものがほとんどです。
 しかし「ヤマダの裏垢」の場合は、撮影場所や出演者、内容こそヤマダデンキや家電量販店に関するものですが、演出の仕方は自由。ショート動画でよく見るあるあるネタやランキング、コントやドラマ風など、エンタメ性の高いものが揃っています。
 
 
 その中でも特に話題になっていたのが「ホストクラブのシャンパンコール風に家電を購入してくれた人を盛り上げる」という内容のコント風動画。
 ヤマダデンキの洗濯機売り場にいるイケメン店員が、マイク片手に「最高級洗濯機、こちらの姫にお買い上げいただきました!」「ググッと!ググッと!今日の姫ちゃんいい波乗ってんねぇ」「よいしょ〜」などテンション高めにコールを披露しています。
 
 
 店員の声の出し方、エコーのかかり具合、頭上から降り注ぐ七色のレーザーライトにいたるまで、とても本格的。本当にホストクラブにいるかのようです。
 “裏垢”という、世間一般では少し不穏な雰囲気を感じさせるアカウントであることも、ホストクラブの大人な雰囲気を引き立てています。
 
 Instagramの投稿のコメント欄には「こんな店員いたら行っちゃう」「ここで買いたいです!!」「被りの子は冷蔵庫とか買うのかな」といった声が寄せられています。
 それ以外にも「AI風動画を人力で再現する」といったネタ企画や、「同棲カップルが別れ際に家電の分配で揉める」といったドラマ企画まで多種多様です。
 
 
ヤマダデンキの担当者によると、裏垢は「より身近で親しみやすいコンテンツを発信する」を目的に運用されているとのこと。出演者は社員のほか、一部コンテンツでは役者も起用。片手間ではなく、本気でエンタメを作ろうという姿勢がうかがえます。
 
 そしてその本気度ゆえに、上述したシャンパンコール動画では、コメント欄に「リアルに観に行きたい」「全店これでやってくれ」などと、実際の店舗での開催を期待する声も続々。
 
 しかし担当者によると、現時点ではそうしたイベントの開催予定はなし。あくまでも動画コンテンツの一部として制作されたものとのことです。
 真面目な情報ではなく、肩肘張らないエンタメ動画だけを楽しめる「ヤマダデンキの裏垢」。