人と会う。話をする。一緒に笑う。楽しい時間を過ごす。それだけで、私たちの心と体は健康になります。人と繋がりは、寂しさを紛らわせる。気分転換になる。楽しい気持ちになる。それだけではありません。

 

免疫力を高める。ストレスを減らす。

心臓病のリスクを下げる。認知症を予防する。寿命を延ばす。人との繋がりは病気にならず健康に生きていくためにも非常に重要なのです。

 

人と楽しく話すとオキシトシンが出る

人と30分ほど楽しくおしゃべりすると、オキシトシンという物質が分泌されます。オキシトシンは、愛。つながり。安心感。信頼。親しさ。と関係する幸福物質です。オキシトシンによって得られる幸福を繋がりと愛の幸福と呼んでいます。オキシトシンは、友達と話した時だけに出るわけではありません。家族と楽しく過ごす。子供と遊ぶ。パートナーと触れ合う。ペットをかわいがる。植物を育てる。人に親切にする。感謝する。ボランティア活動をする。

このような時にも分泌されます。

誰かとつながっている。誰かを大切にしている。誰かの役に立っている。自分も大切にされている。そう感じる時に、オキシトシンが出るのです。

 

オキシトシンは健康に不可欠

オキシトシンは、単に気分を良くするだけの物質ではありません。健康を守るためにも重要な働きをしています。

オキシトシンが分泌されると、免疫力が高まる。心臓や血管への負担が減る。ストレスホルモンが下がる。心と体がリラックスする。と考えられています。ストレスを感じると、コルチゾールというストレスホルモンが分泌されます。コルチゾールが慢性的に高い状態が続くと免疫力の低下。睡眠の悪化。肥満。高血圧。メンタル疾患。様々な問題につながります。オキシトシンには、このコルチゾールを下げ、ストレスを和らげる働きがあります。

人と楽しく話すだけで、心が軽くなった。友達に話を聞いてもらったら、気分が落ち着いた。家族と過ごしたら、疲れが取れた気がした。これは気のせいではありません。人との繋がりによって脳内物質が分泌され、実際に心と体がリラックスしているのです。

 

人と会うことで脳と体が癒される

興奮している時、脳や体はエネルギーを消耗します。緊張。不安。怒り。仕事のプレッシャー。大量の情報。

そうした刺激が続くと、脳も体も疲れていきます。一方、リラックスしている時には、心身の回復が進みます。信頼できる人と話す。好きな人と一緒に過ごす。安心できる場所で笑う。そうすることで、私たちはリラックスできます。つまり人と楽しくおしゃべりするだけで、脳と体が癒されるのです。

人とのつながりは、単なる娯楽ではありません。心身を回復させる、大切な健康習慣です。

 

ボランティアをする人は長生きする

オキシトシンは、人に親切にした時や、ボランティア活動をした時にも分泌されます。ボランティア活動をする人は、心臓病になる割合が低く、寿命も長いという研究があります。中には、寿命が5年ほど長いという報告もあります。誰かの役に立つ。人から感謝される。社会とつながる。自分の存在価値を感じる。そうした経験が、心と体の健康に良い影響を与えていると考えられます。人に何かをしてあげることは、相手のためだけではありません。親切にした本人の健康にも役立つのです。