風と語らうウォーキングを終え、
お部屋へ戻ってきた。
今日こそは、
ゆっくりオアシス時間を楽しもうと
思っていたけれど、
午前中に、
横浜駅の方へ出かけなければならない。
のんびりしている場合でもなさそうだ。

今日はアイブロウとフェイシャル、
二つのサロンへ行く予定だった。
ところが昨日、
フェイシャルの予約が
取れていなかったことが判明した。
仕方なくフェイシャルは諦め、
今日はアイブロウだけ。

でも考えてみれば、
それでよかったのかもしれない。
アイブロウだけなら、
それほど時間はかからない。
早めに戻ってくることもできる。
急げば、
いつもの12時に
お店へ出勤することもできそうだけれど、
今日は少し、
自分のための時間を残しておきたい。
ゆっくり過ごしたいし、
少しテレワークもしておきたい。

そう考えると、
フェイシャルの予約を
うっかり忘れていたことさえ、
私に時間の余白をくれたように思えてきた。

そんなことを考えながら、
朝の支度をサクサクと進めていく。
洗濯は、最後になって慌てるのが嫌だから
お急ぎモードにした。
もう着ないであろう服は、
少しずつキャリーケースの中へ。
そして部屋を見渡す。
あとはここ。
それから、ここ。
ここに置いてあるものも片付ければ大丈夫。

頭の中で確認しながら、
帰る日のことを少しずつ考えていく。
掃除機もかけておきたい。
さて、いつにしようかしら。

荷物を置いたまま帰るという方法だってある。
それでも私は、
少し面倒でも、
その都度きちんと片付けて帰りたい。

荷物のなくなった部屋を眺めると、
不思議なくらい心まで静かになる。
何もない。
その空っぽになった場所を見ていると、
私の心もいったん無になれるような気がする。

そして向こうの町へ帰ったら、
またそこで出逢う新しい景色や、
新しい感動、心に響くものを
受け取っていけばいい。
何も引きずらずに。
自分が今、
置かれている場所だけに心を向けて。

荷物といえども、きっと私の分身なのだ。
だから、それをきちんと片付けることは、
心の中に次の景色を迎える場所を
作ることなのかもしれない。

さて。
歩いて火照っていた身体の汗も、
ようやく引いてきた。
そろそろ着替えて、出かける準備をしよう。
10時ごろに部屋を出れば、きっと大丈夫。
今日はもう、ギリギリになって走らない。
少しだけ余白を残して、
次の場所へ向かおう。