朝のオアシス時間。
今日は朝から、
なんだか身体も心も軽かった。
あれをして、これをして。
次から次へと朝の用事を片づけていく。
まだ少し気が早いけれど、
帰りの準備にも手をつけた。
軽く朝ごはんを食べ、
日記をまとめる。ここまでは、実に順調。
だったはずなのに——
え?
え、え?
ええっ?
途中から、思いがけないことの連続。
ひとつ直せば、またひとつ。
今度こそと思えば、
また何かが引っかかる。
あらあら。
朝からあんなにサクサク進んでいたのに、
人生とはなかなか
思いどおりにはいかないものだ。
時計を見れば、
思っていた以上に時間が過ぎている。
でもまあ、結果良ければ、すべて良し。
朝から心に浮かんだものは、
どうにか言葉になった。
だったら、もういい。
ここから先は急がない。
誰かの時間ではなく、
私の時間で。
自分のペースで、
自分の思いのままに、
今日生まれてくるものを
ひとつずつ置いていけばいい。
そんなことを思っているうちに、
朝のオアシス時間も、
そろそろ終わりを告げようとしていた。
今日は朝に少し用事がある。
11時過ぎには部屋を出たいから、
残された時間はあと20分ほど。
着替えよう。
部屋も整えよう。
そして、今日という一日の中へ出ていこう。
ふと、今日のスケジュールを見る。
白。
一昨日も白だった。
昨日も白だった。
それでも、ドアは開いた。
昨日、開いたドアは一度だけ。
けれど、その一度の向こう側にいた
あなたと過ごした時間は、
とても長く、あたたかかった。
飲んで。語って。笑って。
「あ、時間になっちゃった」そう言うと、
「なんだ、まだ予約入らないの?」
そして延長。
また飲んで、
またしゃべって、
また笑う。
しばらくすると、またアラーム。
「あ、また時間になっちゃった」
「え、まだ予約入らないの?」また延長。
アラームが鳴るたびに、
「え、まだ?」
「今日、全然?」なんて言いながら。
そのたびにあなたは、
何度も時間を延ばしてくださった。
気がつけば、22時を過ぎていた。
一度しか開かなかったドア。
なのに、その向こうには
一日分にも思えるほどの時間があった。
ありがとう、あなた。
昨日は、その気持ちでいっぱいだった。
そして今日。
朝のスタートからのスケジュールは、
また白へ還っている。
真っ白。何も描かれていない。
けれど今日は、
その白を見ても不思議と寂しくない。
だって夕方からは、もう知っている。
18時。
その白の中に、
あなたの色が入ってくる。
いつもありがとうございます。
今日もきっと、
飲んで、
食べて、
しゃべって、
笑って。
そんな時間になるのだろう。
私はおしゃべり。
そしてあなたは——私以上に、おしゃべり。
おしゃべりとおしゃべりが二人揃えば、
どうなるのだろう。
きっと言葉の花が、ひとつ咲いて、
またひとつ咲いて。
気がつけば、秋の夜長いっぱいに咲いている。
そんな夜になるのかもしれない。
そして時々、
言葉を止めて窓の外を見られたらいい。
今夜は、満月に近い月が見えるだろうか。
月明かりの中であなたと過ごす時間は、
いったい何色になるのだろう。
昨日の色とも違う。
一昨日の色とも違う。
まだ名前のない色。
今はそれでいい。
真っ白な今日に、
最初から答えを書く必要なんてないのだから。
朝には朝の白があり、
夕暮れには夕暮れの色があり、
夜になれば、月がまた別の色を重ねてくれる。
だから今は、この白を楽しんでいよう。
何色になるのか分からないから、
待つ時間も楽しい。
朝のオアシス時間が終わる。
着替えて、
部屋を整えて、
そろそろ私も、今日へ出かけよう。
真っ白な一日の続きを、
今夜、あなたと染めるために。
白き朝
まだ名もなき色
待ちながら
月満つころに
言の花咲く
— Morimura
白き予定、月の色を待つ✨
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