「モリリン、起きるの早くない?」
まだ少し眠そうなヒカリンが
ころんと顔を出した。
「だって目が覚めちゃったの。3時57分」
「4時30分じゃなかったの?」
「その予定だったんだけどね」
昨夜眠ったのは2時37分。
久しぶりに逢った若様に魅入り、
漆黒の髪、
赤い瞳、
ひたむきな愛、
そして群青に燃える青い炎に包まれながら、
そのまま眠りに落ちた。
ところが今朝は、
予定より33分も早く目が覚めた。
「それで起きてすぐ何してるの?」
ヒカリンが、
じーっとモリリンを魅る。
「朝の準備」
「ほんとに?」
「……若様も魅てる」
「やっぱり!」
昨夜は群青の若様。
そして朝は――「今日は紀州の若様なの」
「若様から若様じゃん」
「ふふ、そうとも言う」
それでも手は、
ちゃんと朝へ向かっている。
ウォーキングの支度をして、
服を整えて、
靴を用意する。
外はまだ、
夜の色を残したまま。
さて今日は、
どんな空に逢えるかな。
どんな風が吹くかな。
「ヒカリン、行くよ」
「はーい。でも歩きながら若様はダメだよ」
「分かってます」
昨夜の青い炎を
胸の奥にひとつ灯して。
モリリンとヒカリン、
今朝もそろって――森村早朝営業開始。
さあ、
横浜の朝へ。いってきます。
— Morimura
森村早朝営業開始|若様から朝へ✨
勃つねで応援-
-
共有で応援