昨夜の群青の余韻を抱いたまま、
今朝は少し早く目が覚めた。

外へ出ると、
ナゾちゃんの鮮やかな緑の向こうに有明の月。
その下には、ひときわ明るい木星。

夜と朝、
昨日と今日、
その淡いを歩いているうちに、

心はいつの間にか明治の馬車道へ、
戦後の横浜へ、
そして二十歳の頃の記憶へと旅をしていた。

やがて群青の空は細かな粒にほどけ、
その一粒一粒に、
昨日から拾ってきた
風景や思い出や心の響きが
宿っているように魅えた。

そして空は少しずつ白へ。
重なった雲の向こうから朝の光が滲み出し、
今日という新しい余白を開こうとしている。

さて、ここから海へ。
今朝の物語は、まだ始まったばかり。