「皆さーん、
ただいまより森村さんのオアシス時間、
実況中継を始めます!」
「ナビゲーター、モリリン!」
「アシスタント、ヒカリンです!」
朝のウォーキングから戻ってきた森村さん。
今日はお店の出勤が14時から。
本当なら、
午前中に勝烈庵へ行こうと
思っていたらしいのですが——
「途中で諦めたんだよね」
「そうそう。だから今日は、
2時間くらい余裕ができたはず」
「じゃあ、のんびりできるね」……の、
はずでした。
「あれ?」
「モリリン、森村さん、
なんかすごく慌ててるよ」
「ほんとだ。いつも以上にバタバタしてる」
なぜでしょう。
まず、お風呂に入る。
出る。
お風呂を掃除する。
洗濯機を回す。
おにぎりを作る。
ご飯を食べる。
そして食べながら、
テレワーク用のパソコンを立ち上げる。
メールをチェック。
返信。
その合間に書類をちらちら。
さらに日記まで書いている。
「モリリン、全然オアシスじゃないよ」
「うん。今のところ、ただの繁忙時間」
「なんでこんなに急いでるの?」
「それがまだ分からないのよね」
さらに明日の朝は始発で帰る予定。
本来なら、
そろそろ荷物まとめも必要なところですが——「あれ? キャリーケース、
そんなに詰めてないね」
「今回はお部屋を借りたまま帰るんだって」
「なるほど」
前回、慌てて
荷物をそのまま置いて帰ったときの
楽ちんさを覚えてしまった森村さん。
今回は、お部屋に荷物を残したまま
帰ることにしたようです。
持って帰るのは、服と下着くらい。
そして次に横浜へ来るとき、
別の服。別の下着。
そして、そろそろ必要になってきたコート。
そんなことを考えながら、
必要なものだけをキャリーケースへ。
「あっという間に終わったね」
「うん。荷物まとめ、ほぼ終了」
そしてメイク。
ちょうどその頃、
洗濯も終わったようで、洗濯物を干す。
ここで時刻は——10時40分。
出勤は14時。まだ時間はたっぷりあります。
ところが今日の予定を見ると——
「モリリン……」
「なに?」
「白い」
「ほんとだ」
どうやら今日のスケジュールは、
すべて白に還っているようです。
「あらら」
「今日は静かな一日になるかもしれないね」
「でも昨日までずっと忙しかったんだから、
たまにはいいんじゃない?」
「そうだよね」
森村さん、ふと窓の外を見る。
「もしかしたら、
今日帰ってもよかったかな……って
思ってたりして」
「ちょっと考えてそう」
でも、もうメイクも完了。
出勤まで、まだまだ時間はある。
その時——
「あれ?」
「ベッド整えてる」
「お布団広げてるよ」
「……あ!」
「分かった!」
「だから急いでたんだ!」
そうです。
森村さんが慌てていた理由。
それは——睡眠貯金。
「全部早く終わらせて、
寝る時間を作ろうとしてたのね」
「なるほど。
やっとオアシス時間らしくなった」
今日は今のところ、ご予約なし。
14時ぎりぎりの出勤でも大丈夫そう。
だから森村さん、
13時30分まで睡眠貯金をすることに
決めました。
そして今——アイマスク装着。
「よし」
「これで本当のオアシス時間だね」
「森村さん、今度こそゆっくり寝てね」
「昨日から寝てないんだから、
ちゃんと休んでね」
それではここで、
オアシス時間実況中継を
いったん終了いたします。
ナビゲーター、モリリン。
アシスタント、ヒカリンでした。
おやすみなさーい。
チャンチャン。
— Morimura
森村さん実況中継|オアシス時間、慌ただしく始まる💦
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