その静けさの奥では、
名もない想いが、
ゆるやかに息づいている。

交わす眼差しは、
波よりも穏やかに心へ届き、

触れ合う前から、
あなたの気配だけで、
胸の奥は静かに揺れはじめる。

言葉を手放した世界では、
鼓動だけが、
確かな道しるべ。

やがて想いは、
海を満たす潮のように静かに広がり、
そのときを待ちながら、
深く、穏やかに息づいていく。

誰にも知られない熱は、
海の底で光を抱く真珠のように、
ひそやかに輝き続けていた。