熱いお風呂に入って、
ようやく極楽のオアシス時間。
……のはずだった。
そうだ。
今日は10:00から、
マツエクの予約を入れている。
ということは、
9:45には洗濯物まで干して、
お部屋を出なければならない。
のんびり余韻に浸っている場合ではなかった。
でも、今朝の私は、
朝のゴールを手放したことで、
「何時までにここへ着かなければならない」
という時間の束縛から、
少しだけ自由になれた気がしていた。
歩きたいように歩く。
見たいものを見る。
感じたものを、そのまま感じる。
立ち止まりたいときには立ち止まり、
心が動いた風景を一つずつ拾って、
心のサンクチュアリーへしまっていく。
それが、今日はとても嬉しかった。
頭のどこかでは、
10:00から予定があることも
ちゃんとわかっていた。
それでも、その時間に縛られすぎず、
今朝は思う存分、自由に歩きたかった。
そして、本当に思う存分歩いた。
その代わり――帰ってからの支度は、超特急。
お風呂のお湯なんて、
まだ半分も溜まっていない。
それでも待っていられず、入りながら溜める。
洗濯も大急ぎモード。
朝のお化粧も、パパッ。
せっかく買ったサンドイッチも、
半分くらいしか食べられなかった。
残りは、帰ってからのお楽しみにしよう。
それにしても、不思議。
あれだけ慌てたおかげなのか、
時計を見ると、
あと10分ほど余裕がある。
この小さな独り時間で、
忘れ物はないか、やり残したことはないか、
もう一度しっかり確認しておこう。
時間には追われた。
でも、朝の心までは追われなかった。
それが、なんだか嬉しい。
というわけで、マツエクが
お昼過ぎまでかかるので、
今日は14:00からの出勤です。
16:00からご予約くださったあなた。
少しお久しぶりですね。
それまでは毎週のように
逢いに来てくださっていたから、
今日はまたお逢いできることが、
とても嬉しいです。
しかも、いつもより
長い時間を取ってくださって、
ありがとうございます。
愉快で、楽しくて、
そして、ときどき甘えん坊になるあなたを、
ぎゅっと抱きしめる温かな時間。
今からとても楽しみにしています。
今日は14:00から0:00まで出勤しています。
嬉しいお誘い、お待ちしています。
それでは、マツエクへ行ってきます。
よく考えれば、歩いて行くのだから、
どうやら今朝のウォーキングには、
まだ続きがあるらしい。
ただし今度は、空を見上げて立ち止まったり、
風景に心を奪われたりしている
余裕はなさそう。
だって、たぶん、またギリギリになるから。
風さん、ごめん。
今度ばかりは、私をゆっくり誘わないで。
今日は一緒に、急いでね。
風さん、今度は一緒に急いでね✨
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