長い一日が、終わろうとしている。
今、一日を振り返ってみると、
本当にたくさんの、
心に響く風景を拾ったものだと思う。
「怒り」を引きずったまま、
歩き始めた朝。
けれど、自然の素晴らしさ、
その大きさ、
そして自然が繰り広げる
朝のドラマを魅つめているうちに、
自分の中にあった負の感情など、
なんて取るに足らないものなのだろうと
思えてきた。
空を魅つめ、
風を感じ、
木々の声に耳を澄ませる。
そうしているうちに、
心の中に溜まっていたものが、
ひとつ、またひとつと洗い流されていった。
そして、無になった。
無になってから出逢った、
心に響く数々の風景。
いや、無になったからこそ、
感じることのできた
風景だったのかもしれない。
ひとつ、またひとつ。
大切に拾い集めて、
心のサンクチュアリーへと収めていく。
気づけば、
私の心はいっぱいに満たされていた。
もちろん、
思うようにならないこともあった。
けれど、それもきちんと受け止めた。
そして、その思いを言葉にしていくうちに、
後ろ向きだった感情も、
少しずつ別のものへと姿を変えていった。
きっと私は、
言葉にすることで、
自分の中にあった思いを
昇華することができたのだと思う。
そして、一日の最後に出逢ったあなたへ、
前を向いて歩くことを語りながら、
私はもう一度、
自分自身にも同じ言葉を聞かせていた。
休んでもいい。
逃げてもいい。
少しくらい後退りしたっていい。
寄り道しても、
回り道してもいい。
大切なのは、
また歩き出そうと心が決めたときに、
その心に従えばいいということ。
貴方に届けようとした言葉が、
最後には私自身の心へと還ってきた。
なんだか不思議だった。
朝から一日、
空や風や木々から受け取ってきたものを、
今度は私が誰かへ渡そうとしていた。
そして、誰かへ渡したはずのものが、
もう一度、
私のところへ戻ってきた。
そんなふうにして、
今日という一日は、
ひとつの大きな輪になったのかもしれない。
心で感じ、
心が決めて歩んだ一日。
そんな今日の私の物語も、
そろそろ最終章となった。
最後のページに、
どんな言葉を書き記そう。
それも、頭で考えなくていい。
心で感じ、
心が決めればいい。
真夏の光の中で、
キラキラと輝く夢のような時間を
ともに過ごしてくれたあなたへ。
ありがとう。
大切なことを、
もう一度、教えてくれたような時を、
あなたと過ごせたこと、
ありがとう。
朝からずっと、
私のそばをついてきてくれた風さんへ。
ありがとう。
そして――ときには人の姿に、
ときには拳に、
そして最後には何ものでもない青へと
姿を変えながら、
私自身の心の姿を映し出してくれた空へ。
ありがとう。
今日という一日を、
私はちゃんと生きた。
感じて、
迷って、
立ち止まって、
ときには思うようにならなくて。
それでも、また歩いた。
真っ直ぐでなくてもいい。
立ち止まってもいい。
遠回りしたっていい。
そして最後には、
心が決めたその先に、
また明日へと続く道が見えた。
もう、それでいい。
今日拾い集めたすべての風景を、
心のサンクチュアリーにそっとしまって、
今夜は静かに目を閉じよう。
今日という一日に、
ありがとう。
風さん、また明日。
空も、また明日。
おやすみなさい。
心が決めた一日✨
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