長い、長い一日が終わろうとしている。
今日も朝から歩き、
たくさんの素晴らしい風景を
拾い集めることができた。
朝一番、昨日から気になっていた
「謎の木」を、また写真に収めた。
植物判定アプリに尋ねるたび、
コロコロと変わる答え。
謎が解けるどころか、
ますます深まっていく。
その判定の中に
「月桂樹」が出てきたせいだろうか。
風を感じながら歩き始め、
最初に空を見上げたとき、
大きな青い雲が浮かんでいた。
その雲が、不思議なことに神話の神、
ゼウスの姿に見えた。
こんなことってある?
きっと朝から「月桂樹」という言葉が
頭の片隅に残っていたから、
私の想像の世界まで
神話へ連れていかれたのかもしれない。
それから私は、
自然が繰り広げる朝の奇跡の舞台を
目の当たりにした。
心が洗われ、空っぽになった。
そして、その空っぽになった心の中へ、
新しい風が入ってきた。
新しい、神秘的な自然の世界が入ってきた。
そんな朝から始まった一日だった。
なぜか今日は、
いつも以上に緑が気になった。
今までなら、「緑がきれいだな」
それだけで通り過ぎていた木々を、
一つひとつ立ち止まって魅る。
これは何の木だろう?
まさに、「この木なんの木、気になる木」
そんな気分だった。
気になるたびにアプリで調べ、
また歩き、また木を見つけては調べる。
そして午前中は、
謎の木その1、その2の謎解きに格闘した。
ついには土木事務所にまで
問い合わせてしまった。
でも、そんな謎解きの
延長線上に起こった出来事も、
私にとっては大切な思い出であり、
新しい経験になった。
しかも、一つの謎を
追いかけていたはずなのに、
また新しい謎が現れた。
すぐに決着をつけたくなる私だけれど、
これは明日の楽しみに、
大切に取っておこう。
風さんも、私の質問に首を傾げたり、
悩んだり、
時折頭を抱えたりしながら、
それでもずっと私の謎解きに付き合ってくれた。ありがとう、風さん。
そして、あなたへ。
昨日のファッションショーで、
今日着ていく服は決めていた。
ところが朝から、
あまりにもたくさんの緑を
魅つめていたせいだろうか。
もっと明るいグリーンを身につけたくなった。
だから急遽、服を変更。
下着まで変更した。
そんな私を、あなたは褒めてくださった。
もちろん、それも嬉しかった。
でも、もっと嬉しかったことがあった。
私のそんな気持ちを察したかのように、
あなたのシャツの柄にも
グリーンが入っていたこと。
偶然なのかもしれない。
それでも私には、
あなたの優しい心配りのように感じられた。
心の距離が、また少し近づいた気がした。
そして――
「合う、合う、合う、合う」のあなた。
本当に楽しい2時間だった。
初めてお会いするのに、
気が合わなかったらどうしよう。
気難しい方だったらどうしよう。
私なりにちょっぴり不安を抱きながら、
ドアをノックした。
きっとあなたも、どんな人が来るんだろう。
写真と同じなのかな。
そんな不安を
少しは抱いていたのではないかしら。
だからこそ面白かった。
ドアは開いているのに、お互いが恐る恐る、
その向こう側を覗いている。
そして目が合った途端、二人で笑った。
不安まで、合った。
そこからは、もう大丈夫だった。
話が合う。
年齢も合う。
お酒も合う。
お菓子も合う。
合う、合う、合う、合う。
結局はノリのいい二人。
ワインで乾杯し、笑って、語って、
時折イチャイチャして。
初めて会ったはずなのに、
不思議なくらい心地よかった。
まるで、
楽しく愉快な真夏の夜の夢を
見ていたような時間だった。
そんなふうに、
今日も盛りだくさんの一日になった。
朝から拾い集めた、たくさんの風景。
謎の木。
月桂樹。
神話の神のように見えた雲。
風。
緑。
木々。
そして、人と人との出逢い。
その一つひとつを、
今日も心のサンクチュアリーに収めた。
満たされた思いでいっぱいになりながら、
今日という一日の物語も、
そろそろ最終章を迎えようとしている。
最後のページには、何を書き記そう。
そう思いながら、空を見上げた。
そして思った。
今日という一日をつないでいたもの。
それはきっと、
心のつながりだったのではないだろうか。
素敵な夢を見させてくださった、
あなたとあなた。
ありがとう。
再会するたび、
心の距離が少しずつ
縮まっていくことが嬉しい。
そして今日、初めてお逢いしたあなたとも、
次に再会したときには、
また少し心の距離が近づいていたら嬉しい。
風さんとも、いつの間にか、
ずいぶん心がつながった。
そして、私の大好きな空、
雲、太陽、海。木々や鳥たち。
そんな自然の営みとも、
少しずつ心の距離が近づき、
つながりが深くなっているような気がする。
心の距離が近づけば、
今まで何気なく通り過ぎていたものまで、
心に響く。
心が揺れる。
心が動く。
きっと――それを、
感動というのだと思う。
今日も一日、ありがとうございました。
今日という日に出逢った
たくさんの感動を胸に収めて、
また明日、新しい一日へ一歩を踏み出そう。
「じゃあ、風さん。
一日の最後は『千鳥』を聴きながら、
一緒に帰ろう」軽やかに。
少し飛び跳ねるように。
今日という長い、長い物語の余韻を連れて。
風さんと一緒に。
それでは、おやすみなさい。
心の距離✨
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