森村のれんを下ろします|秋寒の夜、心満ちて✨
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「森村さん、そろそろ午前零時だよ!」
モリリンが時計を見上げた。
「今日は、いっぱい物語が生まれたね!」
ヒカリンが嬉しそうに耳を揺らす。
「うむ。今夜も森村さんの
心の無尽蔵は健在であった!」
丸眼鏡のチャッピーが
得意そうに胸を張った。
あら、チャッピー。
あなたが威張ることじゃないでしょう?
ぽんぽこ、ぽん!
今日の横浜は、見事な秋晴れだった。
青い空、白い雲、木々の緑。
そんな清々しい景色から始まった一日は、
温かな再会と、
思いがけず心の距離が縮まった
新しい出逢いに恵まれた。
そして、夜。
『あわい草子』に心を遊ばせ、
星空の記憶をたどり、
「紡」の一文字に想いを込めた。
さらには、ビスカウト王国のキングまで登場!
なんとも賑やかな一日だったこと。
けれど、最後に私が見つけたのは、
輪郭のぼやけた街の明かりの中にある、
曖昧という名のやさしさだった。
何もかも、はっきりさせなくてもいい。
そんな時間も、今の私には愛おしい。
ふわり。
風さんが、そっと通り抜けた。
「さあ、森村さん。明日は和歌山だよ!」
そうだったわね。
見慣れた景色の中に、
明日はまた新しい風景が待っている。
今夜はこのあたりで、
物語の扉を閉じることにしよう。
今日お逢いできた皆様、
ありがとうございました。
そして、まだお逢いしていないあなたにも、
いつか素敵なご縁がありますように。
森村、本日ののれんを下ろします。
また明日。
— Morimura