午前2時11分。
昨日より2分早く、私の朝が始まった。

星に逢いたくて目覚めたというのに、
空いっぱいに広がっていたのは、白いもや。

その向こうには、きっと昨日の星たちがいる。
そう思いながら空を見上げていると、
雲の切れ間から、ひと粒の星が顔を出した。
そして、また隠れた。

北から押し寄せる白いもや。
現れては隠れる群青の空。
そんな天空の営みを眺めているうちに、
いつの間にか1時間。

ああ、そうだった!
今朝は、久しぶりに「あわい茶屋」で
早朝のティータイムを
楽しもうと思っていたんだわ。

そのために、
ウエストポーチに忍ばせておいたビスカウト。
ところが……。
星に見惚れているうちに、
うっかり食べてしまった!
しかも、ピーナッツ味。

サクサクした生地に、
香ばしいピーナッツクリーム。
ああ、美味しかった。

でも、どうしよう。
あわい茶屋でいただく分が
なくなっちゃった!
もう1枚、持っていかなくちゃ。

うふふ。

朝から2枚、いっちゃう?

どうやら私の胃袋は、
今朝も24時間営業中らしい。

さて。

さあ、そろそろ歩き出そう。
そう思った瞬間、また新しい星が現れた。

あらあら。
どうやら今朝は、
星たちが私を離してくれないらしい。
でも、もう出発しなくちゃ。

今日は朝から忙しい一日になりそうだから。
久しぶりに歩く、こちらの街の朝の小径。
どんな景色が待っているのだろう。
どんな風が、私を迎えてくれるのだろう。
そして、どんな物語が生まれるのだろう。
風の向くまま、気の向くまま、心のまま。
そして、ひらめくままに。
今朝も、私の心の扉を開けよう。

さあ、新しい一日の始まり。

森村、朝の扉を開きます。