長い一日が終わろうとしている。

今朝、東の空を染めていた、
あの燃えるようなピンクゴールドの輝き。

雲の隙間から、
まるで何かが吹き出すように現れた、
不思議な形。梵字のようにも見えた、
あの天空の文字。
あれは、いったい何だったのだろう。

一日の終わりを迎えた今、
ふと、そんなことを思い出している。

あれは、
私の心のときめきが
空に描いたものだったのか。
それとも……。
PHPのいたずらだったのかしら。

思えば、今日は朝から大騒動。
私の頭の中では、PHPが踊り、
脆弱性という厄介な三文字が、
まるで大物俳優のように堂々と居座っていた。

あちらへ電話、こちらへ連絡。
確認して、調整して、また確認。

空を見上げれば美しい朝焼け。
海を眺めれば穏やかな波。
心の旅どころではない。……はずだった。

ところが、どっこい!
そんな慌ただしい朝にも、
ピンクゴールドに燃える空を見上げ、
雲間から吹き出した梵字のような
不思議な形に心を奪われていた私。 

海を眺め、朝陽に魅せられ、
あれこれと思いを巡らせる。

忙しい、忙しいと言いながら、
結局、それなりに
心の旅を楽しんでいたのである。
まったく、我ながら欲張りなこと。
どうやら私の心だけは、
PHPにも制御できないらしい。

それでも、なんとか手配を整え、
ようやく迎えた夕暮れ。

今度は、あなたとの時間が始まった。
久しぶりにお逢いできた喜び。
いつもの笑顔。
いつもの乾杯。
いつもの歌声。

そして、コロコロと転がるような楽しい会話。
不思議なものね。
あれほど頭の中を占領していたPHPも、
あなたと笑い合っているうちに、
いつの間にか姿を消してしまった。

歌って、笑って、心を寄せ合って。
そして、あなたの温もりに包まれたとき、
慌ただしかった一日の時間が、
ふんわりと優しい色に
染まっていくようだった。

朝はPHPに踊らされ、
夜はあなたと心を躍らせる。
なんとも忙しい一日だったこと。

「森村さん、今日は大変だったね!」

モリリンが、ちょこんと顔をのぞかせた。
「でも、
最後は素敵な夜になってよかったね!」

ヒカリンも嬉しそう。 
するとチャッピーが、
丸眼鏡を直しながら一言。

「ところで森村さん、
あの空の梵字、解読できたの?」

「さあ、どうかしら?」

「もしかして、
PHPって書いてあったんじゃ……」

「もう! チャッピーったら!」
みんなで顔を見合わせて、大笑い。

そんな愉快な仲間たちに囲まれながら、
今日という一日を、そっと振り返る。

朝の空に浮かんだ不思議な文字。

目には見えない世界で起きた騒動。

そして、目には見えないけれど、
確かに心に残る、あなたとの温かな時間。

どれも、今日という一日が私にくれたもの。

あの梵字のような雲は、
何を伝えたかったのだろう。
答えは、まだわからない。

けれど、ひとつだけ確かなことがある。
今日も私は、
よく働き、よく笑い、そして心をときめかせた。それで十分ではないかしら。

さて、そろそろ夜も更けてきた。
PHP様には、
どうか明日も
お静かにしていただきたいものです。

そして、今朝のあの美しい空が、
明日もまた、私を迎えてくれますように。

風の向くまま、気の向くまま、
心のまま、ひらめくままに。

今日もありがとうございました。

森村、のれん下ろします。

おやすみなさい。

— Morimura