重なる吐息のその先で、

甘い陶酔が、
胸の奥のいちばん柔らかな場所へ、
ゆっくりと沁み渡っていく。

ひとつ重なる鼓動。
ひとつ零れる吐息。

そのすべてが、
言葉では届かない想いをそっと紡ぎながら、
胸の奥で眠っていた熱を
静かに呼び覚ましていく。

やがて世界は静寂に溶け、
残されたのは、

甘くほどけていく感覚と、
昇天にも似た幸福だけだった。