胸の奥に、まだ七夕の夢が残っていた。
織姫と彦星の逢瀬の余韻に
包まれていたからだろうか、
眠りについたのは3:10だった。
それでも、4:00には起きるつもりでいた。
けれど、アラームを止めた
記憶さえ曖昧なまま、
気づけばまた夢の中へ戻っていたらしい。
目が覚めたのは、4:50。
今日もまた、二度寝の朝。
その瞬間、ぼんやりした頭に
真っ先に浮かんだのは——「そば」
昨日は18:30ごろに
おにぎりを食べたのが最後だった。
寝る前にはお腹がグーグー鳴っていたけれど、
美味しい朝そばを食べるために、
そこはぐっと我慢して眠った。
そば屋に一番乗りするには、
どうしたらいいだろう。
支度をしながら考えた。
ウォーミングアップをしながら考えた。
そして、歩き始めてからも、
ずっと考えていた。
馬車道を抜け、港へ向かって真っ直ぐに進む。
そして、ふと心が決まった。
「これしかない!」
赤レンガ倉庫から、海沿いの柵に沿って歩く。
久しぶりに浴びる朝の光が、
身体の奥まで染み込んでくるようだった。
長く続く柵のそばを歩いていると、
まるで太陽に見守られているような
気持ちになる。
そう思えるだけで、
不思議と心が強くなった。
今日という一日に、
果敢に向かっていけそうな気がした。
七夕の夢のなかで、
ロマン溢れる時を過ごした昨日。
その夢から覚めた今日は、
いったいどんな一日になるのだろう。
恐れることはない。
不安に思うこともない。
今の私にできることを、
ひとつずつ積み重ねていけばいい。
その小さな積み重ねが、
やがて色鮮やかな糸となり、
今日という一日を
美しく織り上げていくのだろう。
太陽に見守られながら、光の中を歩いていく。
7月8日、水曜日。
七夕の夢の余韻をそっと胸にしまい、
朝の港風に背中を押されながら、
私の新しい一日が、静かに、
そして美しくはじまった。
朝のつぶやき〜七夕の夢から朝そばへ〜
勃つねで応援-
-
共有で応援