朝の写メ日記で
歴史のドラマに思いを馳せていたら、
いつの間にか時間が過ぎていた。

時短コースにしたはずなのに、
戻るのはすっかり遅くなってしまった。 

ここからは、時間との勝負。
洗濯機を回しながらお風呂に入り、
カレイの干物を焼きながら朝ごはんの支度。
「次は何? この合間にできることは?」

ひとつ仕上がるたびに、
頭の中がくるくると忙しく回っていく。
慌ただしいけれど、
私はこんな時間も嫌いではない。
余計なことを考える隙がなく、
目の前のことだけに夢中になれるから。

ピーピーと、洗濯機が止まった音。
すぐに次の洗濯物を入れたかったけれど、
だし巻きだけは火のそばを離れられない。
「だし巻きだけは、離れられないわ」
そう言っていると、
家族が、
「洗濯はやっておくから、
お風呂も洗っておくよ」と
声をかけてくれた。感謝、感謝。

ほんの少し手を貸してもらえるだけで、
張り詰めていた気持ちまで、ふっと軽くなる。

朝ごはんは、
家族と楽しく
おしゃべりをしながらいただいた。

昨夜、私が
「今からショートドラマを観る」
と言った直後に、眠ってしまったこと。

鰻そばに少しがっかりしたから、
すぐにでもリベンジしたいと思っていること。
もっとも家族からは、
「鰻は、しばらくいらない」と
言われてしまったけれど。

SUPスクールに行ってみたいと話すと、
「やめた方がいい。溺れたらどうするの?」
と心配された。 
「泳ぎは得意よ」と言い返したら、
「自信過剰は怪我のもと」だって。
確かに、それはそうかもしれない。

明日は久しぶりに運転練習のお付き合い。
その後に、
どこへ朝ごはんを食べに行こうか――
そんな相談まで始まった。

久しぶりに顔を合わせて食事をすると、
話題は尽きない。
特別なことは何もない、
いつもの朝。
けれど、ささやかな会話や、
何気ない気遣いの中に、
確かに温かなものがある。

いつも身近にある幸せに、
きちんと気づけること。
もしかすると、
それを「幸せ」と呼ぶのかもしれない。

「お土産に、かげろうを買ってきてね」
そう頼まれて、私は家を出た。