12:00少し前にお店へ出勤し、
まずはいつもの巣作りから。

もうすっかり手慣れたもので、
ほんの2、3分で準備は完了。
それからお昼の写メ日記をアップして、
貴方の待つホテルへと向かった。

 今日は、エステの予約を  
うっかり間違えてしまったことで、
またやってしまった……と
少し落ち込んでいた。

けれど、その出来事があったからこそ、
貴方とお逢いすることができたのだと思うと、
沈んでいた心は、
いつの間にか嬉しさで満たされていた。

ドアの向こうに貴方のお顔を見つけた瞬間、
胸の奥から喜びがこみ上げてきた。
逢えたことが、ただ嬉しい。
その思いを確かめ合うように、
ふたりでそっと、けれど熱く抱きしめ合った。
それが、今日のふたりの時間の
プロローグだった。

お寿司を頼んでいただき、
大好きなハートランドで乾杯。
楽しくおしゃべりをしながら、
時折甘くじゃれ合って、
ふたりだけの時間は穏やかに、
そしてゆっくりと深まっていった。

「俺は何もしないから」
そんな貴方のお言葉に微笑みながら、
今日は私が一生懸命、
貴方のお世話を焼かせていただいた。
けれど、それもまた私にとっては嬉しく、
幸せなことだった。

初めてお逢いした時よりも、
少しずつ貴方のことがわかるようになり、
貴方もまた、飾らない私を
受け止めてくださっているように感じた。

今日は、ただ近くにいるだけではなく、
心と心の距離まで近づいていくような、  
やわらかなつながりがあった。
ノーメイクだったせいもあるのかもしれない。
飾らない素の私のままで、
少しずつ貴方に
寄り添っていけるような気がした。

自分らしく、めいっぱい楽しんで、
何度も貴方に触れた。
貴方の表情を見つめるたびに、
嬉しさと愛おしさが
胸いっぱいに広がっていく。

艶やかでありながら、
笑顔の絶えない、
あたたかく満ち足りたひとときだった。

長いお時間を取ってくださったうえに、
延長までしてくださり、
本当にありがとうございました。
さらに延長しようと
おっしゃってくださったけれど、
今日は次のご予約があり、
叶えることができなかった。

それでも、私の次のお仕事が終わるまで
待っていようかと、
いろいろ考えてくださっている
貴方の様子を見ていると、
なぜだかたまらなく愛おしくなった。

またすぐに逢いたい。
もう少しだけ、
このまま抱きしめ合っていたい。
そんな名残惜しさを胸に抱きながら、
貴方とお別れした。

貴方と過ごした時間の温もりは、
今もまだ心の奥に残っている。
また逢える日まで、
その余韻をそっと抱きしめていたい。