お客様とお別れして、
待機所に戻ろうと思った。 
けれど、蒸し暑さのなかを 
吹き抜ける風が思いのほか気持ちよくて、
そのまま外に座り、
写メ日記を書いてから戻ることにした。

とはいえ、やっぱり蒸し暑い。
しばらくじっと座って書いていると、 
だんだん体に熱がこもり、
頭までぼんやりしてくるようだった。 
待機所に戻った瞬間、
ひんやりとした空気に包まれて、
まるで天国に帰ってきたような気分になった。

メイク直しをして、
お昼ごはんを食べたあとは、
少し睡眠貯金をするつもりだった。
でも、その前に久しぶりに
ショートドラマを楽しむことにした。
待機所でショートドラマを観るのは、
本当に久しぶり。
眠たいはずなのに、
見始めると面白くて、
いつの間にかすっかり目が冴えてしまった。

そろそろ眠ろうかな。
そう思った、ちょうどそのとき、
お店からメールが届いた。
どうやら、お仕事が入ったみたい。
しかも、ご予約は10分後。
慌てて立ち上がり、
急いで身支度を整えて、待機所を飛び出した。

そして、次のドアが開きました。
日焼けした肌がとても男らしい貴方が、
優しい笑顔で迎えてくださいました。

ちょうど私は昨日、SUPを楽しんだばかり。
だから、こんがりと焼けた
貴方のお顔を見た瞬間、
てっきりマリンスポーツでも 
されているのかと思い、
「何かマリンスポーツでも
してこられたんですか?」なんて、
少しとぼけたことを聞いてしまった。

けれど、その日焼けはお仕事柄だと伺い、
「あ、そうなんだ」と納得。
私も会社の仕事を通じて、
貴方のお仕事に関わる方々と
お付き合いがあるため、
そこから会話が一気に弾んだ。

貴方の男らしいお仕事は、
私が若い頃から憧れていたもののひとつ。
だから、そのお仕事の話を
聞いているだけでも、
自然と興味を惹かれた。

第一印象は、
とても男らしくて頼もしそうな人。
けれど、こうして近くでお話ししていると、
年上の私から見れば、
どこか可愛らしいところもあって、
そのギャップがなんとも魅力的だった。

「お姉さんに任せるのと、貴方からするのと、
どちらがお好み?」
そう尋ねると、
あなたは少し照れたように、
「両方」と答えた。
その言葉に甘えて、
まずは私のほうから、
そっと貴方に触れていった。

嬉しそうに感じてくださっている表情が
とても可愛らしくて、
もっと、もう少しだけ……と、
つい触れていたくなった。
けれど、途中からは貴方と交代。
今度は私が、貴方の優しい手に
委ねる番になった。
そっと触れてくださるぬくもりが心地よくて、
私もその優しさをゆっくりと感じていた。

男らしくて、かっこいい貴方。
それなのに、私の目には
どうしても可愛らしく映ってしまう。
「可愛いなんて、言われたことないよ」
そう言って少し戸惑う貴方が、
またさらに可愛く思えて、
思わず笑みがこぼれた。

懐かしいお仕事の話に花が咲き、
会話が途切れたときには、
言葉の代わりにお互いのぬくもりを感じる。
そんな時間のひとつひとつが心地よくて、
楽しくて、胸がふわりと
ときめくようなひとときだった。

男らしさのなかに、ふと覗く可愛らしさ。
その不思議な魅力を、
また近くで感じられる日を
楽しみにしています。