お店に出勤するために外へ出ると、
太陽の光が眩しかった。
日差しはまだまだ暑い。
けれど、一時のあの酷暑に比べれば、
少しは穏やかになったのかもしれない。
そして、風がいた。
私が出てくるのを
待っていてくれたのだろうか。
「やっと来たね」とでも言うように、
私のまわりをくるくると回り始めた。
「お待たせ、風さん。
今日も0時まで頑張るわね。
待機所にいるときは逢えないけれど、
外へ出たときは、また一緒に歩きましょう」
そんなことを心の中で話しかけながら、
風を引き連れて、お店へと向かった。
ああ、でも今日は、なかなかの強い風。
髪をふわりとなびかせ、
ブラウスまで大きく揺らしていく。
今日は半袖のブラウスだから、
袖口から風がすうっと入り込み、
そのまま身体の中を
通り抜けていくようだった。
やっぱり、風は涼しい。
そして、気持ちいい。
少し眠たい。
少し歩き疲れた感じもする。
それでも、
ここから私のお店での一日が始まる。
昨日は場所だけ確保したものの、
待機することもなく一日が終わった。
だから、待機所でゆっくり待つのは
五日ぶりになる。
また、いつもの場所が空いているといいな。
なぜだろう。同じ場所に戻ると、ほっとする。
そこには、以前そこにいた私の余韻が、
まだほんの少し
残っているような気がするから。
待機の時間は、
やっぱり睡眠貯金が最優先になりそう。
でも最近、ショートドラマを
無料で観る方法を見つけた。
サブスクの更新はしていないけれど、
昨日も眠る前にほんの少しだけ観た。
今日も少しだけ。
それを、頑張る自分への
小さなご褒美にしよう。
さて、今日はどんな一日になるのかしら。
朝からちょっぴりドジもした。
眠気もある。
それでも、焦らず、急がず、自然体で。
心には、ほんの少し余白を残しておこう。
そして私は私らしく、
豊かな気持ちで前を向く。
前ばかり見過ぎて、
足元の小石につまずかないように。
ときどき足元を確かめながら、
それでも顔は上げて。
今日も、私の風を引き連れて歩いていこう。
風を引き連れて✨
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