少し早めに、ホテルへと向かった。
外へ出ると、風がやってきた。
あまりにも気持ちがいいから、
また「千鳥」を聴きながら歩くことにした。
曲の世界へ、どんどん引き込まれていく。
そのまま音の中に
溶け込んでしまいそうになって、
思わず両手を空へ向けて、
高く、高く掲げたくなった。
日差しは眩しい。
けれど、風は涼しくて、柔らかい。
大通り公園の木々も、
夏の光の中で生き生きと緑を輝かせている。
普段なら暑苦しく感じてしまう
蝉の鳴き声さえ、
今日はなぜだか涼やかに聞こえた。
きっと、私の心の中にも風が吹いているのだ。
余計なものをどこかへ運び去って、
心の中まで風通しをよくしてくれている。
そんなことを思いながら、
風と一緒にホテルへ向かった。
そして、ホテルの前まで来たときだった。
偶然、あなたと出逢った。
「あっ」思いがけないところで
顔を合わせた二人。
なんだか、それだけで嬉しくなった。
そして本日、最初のドアは、
あなたと二人で開けた。
「横浜に来るときは、
必ず時間をつくって逢いに行くからね」
そう約束してくださって、
本当にいつも逢いに来てくださるあなた。
私も、逢えることを楽しみにしていました。
昨日メッセージを見てから、
心はもう今日へと向かっていた。
そして今日も、いつもの優しい笑顔。
「久しぶり。逢いたかったわ」
そう言いながら、
逢えなかった時間まで埋めるように、
いつもより少し長く抱きしめ合った。
それから、
逢えなかった間のあれこれを話した。
言葉を交わしながら、
少しずつ二人の距離が近づいていく。
そして、二人だけの静かな世界へ。
あなたは、やっぱり優しい。
柔らかく、ゆっくりと私に触れてくれる。
そのたびに胸が高鳴って、
私はあなたのぬくもりに身を委ねながら、
逢えた喜びを思う存分感じていた。
やっぱりあなたは、光る君。
私の光る君。
私の心の中で、
いつだってピカイチに輝いている人。
そして今日は、私の出番もあったみたい。
今度は私が、あなたにゆっくりと、
優しく触れていく。
私のぬくもりにあなたが身を委ね、
幸せそうな表情を見せてくれる。
その姿を魅つめているうちに、
私まで嬉しくなってきた。
あなたが喜んでくれること。
あなたが心地よさそうにしてくれること。
それがいつの間にか、
私自身の喜びにもなっていた。
感じさせてもらう幸せと、
感じてもらえる幸せ。
今日は、その両方をあなたから
教えてもらったような気がする。
そして、またお別れの時間。
いっぱい抱きしめてもらった。
いっぱいときめいた。
あなたのぬくもりも、
抱きしめられた感触も、
まだ身体のどこかに残っているようだった。
その余韻をそっと胸に抱いて、
あなたとお別れした。
また次に横浜へ来たとき。
逢えることを楽しみにしています。
またいっぱい抱きしめてもらえることを。
いっぱい触れてもらえることを。
そして今度は私からも、
あなたにいっぱいのぬくもりを返せることを。
光る君。
今日も私の中に、
ひとつ眩しい光を残してくれてありがとう。
また、次のドアが二人の前で開く日まで。
風の先に、光る君✨
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