風の向くまま、
気の向くままに歩きながら、三時間半。
そして、ようやくゴールに辿り着いた。
歩数にも距離にも、
もうそれほどこだわってはいない。
それでも、あと10キロまで1.6キロほど
足りなかったことに、
ほんの少しだけ「あら」と思った。
けれど今日は、10キロを超えたという
小さな満足感より、
もっともっと大きなものを
手にして帰ってきた。
ふとした偶然から巡り逢えた音楽。
それを奏でる人。
そして、私のために心を込めて
奏でてくださった一曲。
朝一番の「天空への階段」は、
なかなか言葉がまとまらず、
迷って、
悩んで、
ようやく書き上げた日記だった。
けれど、そのあとは違った。
書かなければ。
まとめなければ。
そんな気持ちを手放して、
ただ風の向くまま、気の向くままに歩いた。
まっすぐに歩きながら、
魅えたものを魅て、
感じたものを感じ、
心に触れたものを、そのまま受け取った。
すると不思議なことに、
言葉がすらすらと出てきた。
五山送り火から「温故知新」へ。
思いは時を駆け巡り、時代を駆け巡った。
そして、ふと思いついて
地下への階段を降りると、
今度は素晴らしい音と旋律に巡り逢った。
心が共鳴する。
何かと何かが響き合う。
そんなものを得た私にとって、
もう距離などどうでもよかった。
さらに、おまけのように、
買いたかったパンまで買うことができた。
部屋へ戻ると、今度は私のオアシス時間。
熱いお風呂に入ろうと思ったのに、
なぜだか今日のお湯は少しぬるかった。
ちょっと残念。
汗もすぐに引いてしまったけれど、
いつものように、
お風呂掃除をして、
洗濯をして、
おにぎりを作る。
そして、最後のお楽しみ。
パン屋さんで買った朝ごはん。
明日は月曜日。
パン屋さんは7時から開く。
今日の気ままなルートを、
もう一度たどってみようか。
そんなことまで考えていた。
今朝は、もやもやした頭で目を覚まし、
最初は「何か書かなければ」と焦っていた。
でも、そんなときほど、言葉は出てこない。
書こうとするよりも、
魅るまま。
感じるまま。
心に触れるまま。
心に響くまま。
それを素直に言葉にする。
素直に語る。
それが、文章として表すための
最初の一歩なのだと、今さらながら気づいた。
そういう意味では、
今日の朝ウォーキングは、
出だしこそ少しおかしな始まりだったけれど、
とても味わい深く、
感慨深く、
そして感激の大きな朝だった。
まるで、小さな旅をしたようだった。
いや、もしかすると、
壮大なロマンの旅路だったのかもしれない。
ふと、今朝初めて出逢った、
真っ赤なダンドクの花が目に浮かんだ。
すっと背筋を伸ばし、
凛として立つその姿。
古代インドから続く時の流れ。
時代の流れ。
風の流れ。
そして、今もそこに生き続ける生命の流れ。
そんな長い長いものが、
一本の花の中に宿っているように思えた。
今日のウォーキングで私が得たものも、
それと少し似ているのかもしれない。
距離でもない。歩数でもない。
ただ、心で魅て、
心で感じ、
心で響き合うこと。
そんな、人間らしい大切なものを、
今朝はたくさん拾うことができた。
最近の朝ウォーキングは、
もう三時間半ほどになっている。
でも、ずっと歩き続けているわけではない。
魅たり。
感じたり。
立ち止まって考えたり。
言葉にしてみたり。
そんな時間の方が、
むしろ半分以上を占めている。
でも、それが今の私にはいちばん楽しい。
だから、これでいい。
歩くためだけに歩くのではなく、
心を動かすために歩く。
それが、今の私の朝なのだと思う。
さあ。
ここからは、また最近のもう一つのお楽しみ。
朝そばから、朝パンへ。
それでは、いただきます。
心で歩いた三時間半✨
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