雲の上をあなたと二人で
ふわふわ浮かんでいたような余韻を
胸に抱きながら、
風さんと一緒に戻っていた。
次のご予約までは、あと20分ほど。
一度待機所に戻って、
おにぎりでも食べようかな。
そう思っていたところへ、メールの着信音。
確認すると、もう次のあなたは、
お部屋に入っておられるみたいだった。
それならば、と少し早めに
あなたの待つホテルへ向かった。
そして、今日最後のドアが開きました。
そこにいたのは、爽やかな雰囲気と、
とても優しい笑顔のあなた。
初めてお逢いする方だったから、
「よろしくお願いします」とご挨拶すると、
あなたもにっこり笑って、
「こちらこそよろしく」と答えてくださった。
とても気さくにお話ししてくださるあなた。
その笑顔と柔らかな空気に触れただけで、
なんだか嬉しくなった。
これから始まるあなたとの時間は、
きっと素敵なものになる。
そんな予感がした。
ふと見ると、引き締まった身体に、
きれいに日焼けした肌。
尋ねてみると、
マリンスポーツをされているのだという。
ああ、なるほどね。
その瞬間、私にはあなたの向こうに、
果てしなく広がる海が見えた。
青い海。
白いしぶきを上げながら寄せてくる波。
そして、どこからともなく海の香りと
波の音まで聞こえてくるような気がした。
そんな海を思い浮かべながら、
私はそっとあなたに触れていった。
波が寄せては返すように、
二人の気持ちも少しずつ近づいていく。
あなたが嬉しそうに応えてくださるたび、
私の心にも小さな波が立った。
そして私も、あなたから返ってくる優しさに、
いつの間にか身を委ねていた。
引き締まった腕に包まれ、
温もりを感じ、鼓動を感じる。
目を閉じると、
そこにはどこまでも続く大海原。
まるで二人だけで、
小さな舟に乗って
沖へ漕ぎ出していくみたいだった。
今宵のあなたの色は、オーシャンブルー。
爽やかな青。
白い波しぶき。
そして、日焼けした肌に差す、
ほんの少しの黄金色。
初めて逢ったはずなのに、
不思議なくらい心地よくて、
ロマンチックな夜になった。
「また待っていますね」そう伝えて、
あなたとお別れした。
ホテルを出ると、風さんが迎えに来てくれた。「今日は忙しかったわね。お疲れさま。
でもあなた、いろんな色の世界を魅て、
とっても輝いているみたい。
心の中がすごく鮮やかよ」
「そうね。明日ももっと、
いろんな色の世界を魅られるといいわね」
そして私は少し笑って言った。
「じゃあ風さん、とにかく戻ろう。
今日は忙しかったから、
書きたいことも、
日記も、いっぱいたまっているのよね」
二人で漕ぎ出した、オーシャンブルー✨
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