今日は日曜日。
テレワークもお休みだから、
自分のペースでのんびり用意ができた。
時刻を見ると10時。
今朝は2時間弱しか眠っていない。
少し朝寝をしておこうかな。
電気を消して布団に入った。
寝られるかな――
なんて思ったのは、
ほんの一瞬だったらしい。
気がつけば、
11時30分のアラームが鳴っていた
。
頭はまだ少しぼんやり。
でも、1時間ほど睡眠貯金ができたことを、
体は喜んでいるようだった。
スタートは予約もないし、あと30分。
ぼちぼち着替えて、
荷物とゴミをまとめれば、
12時には余裕で間に合う。
そう思いながらスマホを見ると、
お店からメールが届いていた。
「あれ? もしかして……」開いてみる。
12時から、ご予約。
「あ、行かなきゃ!」
さっきまでの余裕は一瞬で吹き飛んだ。
慌ててハーフサイズのサンドイッチを
一切れ食べ、外へ飛び出した。
ところが――寒い。
風は強く、雨も冷たい。
フレンチスリーブのブラウスで出てきた私は、
思わず体を縮めた。
「こんなに寒いなんて聞いてないわ」
つい先日までいた街は猛暑だった。
持ってきた服も、当然まだ夏の顔をしている。
巡り木心配そうに見送ってくれた。
「行ってらっしゃい」
「い、行ってくるわ……」声まで震えそう。
そこへ風さんがやってきた。
「大丈夫? 今日は寒いよ」
「だって、これしかないんやもん。
横浜がまさかこんなに寒くなるなんて
思わなかったの」
でも大丈夫。黒
のウィンドブレーカーがある。
「ちょっと笑っちゃうね、その格好」
「言わなくていいでしょ。
私もわかってるんだから」
なんだかおかしくなった。
さあ、今日は大岡川の近くにある、
少しリゾートのような素敵なホテル。
「風さん、ホテルまで一緒に行きましょう」
「わかった。少しでも暖かい風を送るよ」
「ありがとう。そばにいて」
冷たい雨と風の中、
私は今日最初のドアへ向かって歩き始めた。
12時からご予約くださったあなた、
ありがとうございます。
初めてお逢いするあなただから、
寒さに震えながら、
「どんな方なのかな」と思いながら
ホテルまで向かっています。
あなたに抱きしめていただいて、
温めてほしいな、なんて思いながら。
素敵な時間になるといいですね。
眠りの余白から、嵐のドアへ✨
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