お客様とお別れして、
次のホテルへと向かった。
でも、ちょっとホテルが離れているのよね。
お風呂上がりだから、
フレンチスリーブのブラウスでも
大丈夫かなと思ったけれど、やっぱり寒い。
冷たい風と雨に肌を晒して歩いていると、
たまらなくなって
慌ててアディダスのウィンドブレーカーを
羽織った。
今日は黒のタイトスカートだから、
遠目には黒いパーカーを
羽織っているようにしか見えない。
でも、このコーディネート、
私のセンスではないのよね。
……なんて言ってる場合ではない。
寒さをしのぐためにはいたしかたない。
これしかないんだから。
そして、次のドアが開きました。
迎えてくださったのは、
柔らかな笑顔がとってもかわいらしいあなた。
「わあ、久しぶり。
逢いに来てくれたの。嬉しいな」
「ほんと久しぶりだね。元気だった?」
「うん、元気だよ」
二言三言交わしたあと、
あなたと抱きしめ合った。
ああ、温かい。
その温もりの中で、
久しぶりに逢えた喜びを実感する。
そうだ。
これこそ、今日の朝から
私がずっと求めていたぬくもり。
そのぬくもりが、
この部屋にもたっぷりとあった。
「今日もいっぱい、いじめてくれる?」
そんなあなたに、
「ええ、お姉さんに任せなさい」
にっこり笑って答えた。
私からあなたへ、ゆっくり触れていく。
顔を魅ながら、
反応を感じながら、
ゆっくり、ゆっくり。
なんとなく「ここかな」と分かると、
ついそこに夢中になってしまう。
気持ちよさそうにしている
あなたの顔があまりにも愛らしくて、
思わず顔も頭もくちゃくちゃになるくらい、
なでなでしてしまった。
素直に感じてくださるあなたが、
とっても愛おしい。
なんだろう、この気持ち。
まるで、お姉さん愛。
そして、あなたからのお返しも
とっても素敵だった。
あなたの温もりをいっぱい感じながら、
私はその温かな体に
一生懸命しがみついていた。
優しい。
温かい。
柔らかい。
そして、かわいい。
年下のあなたと過ごした時間は、
そんな言葉がひとつずつ重なっていくような、
素敵なランデブーだった。
「また待ってるね」そう言って、
あなたとお別れした。
ところがホテルを出た途端――
寒い。さっきまであんなに
温かな気持ちだったのに、
外はますます冷えていた。
風はさらに冷たく、
だんだん強くなっている。
雨まで、また激しくなってきた。
一体どうなるの。
私、このアディダスの
ウィンドブレーカー一枚で
耐えられるのかしら。
そんなことを思っていると、
風さんがやってきた。
「風さん、寒い。温めて」
「さっきまで温めて
もらってたんじゃないの?」
「そうなんだけど、外があまりにも寒すぎて」
さっきまで抱いていたぬくもりを
逃がさないように、
ウィンドブレーカーの前をきゅっと寄せた。
「早く待機所に戻りましょう。
絶対そっちの方が温かだわ」
冷たい雨の中を歩く私の胸には、
まだ、かわいらしいあなたの
温もりが残っていた。
冷たい雨にほどけた、お姉さん愛✨
勃つねで応援-
-
共有で応援