お客様とお別れして、
風さんと一緒に帰っていた。
待機所へ戻る前に、
いつもの場所へ。
冷たい風と雨を避けながら日記を書き、
アップしてから待機所へ戻った。
メイクを直し、
今日の私の場所をセットする。
今日は荷物だけ置いて出かけたから、
ようやく私の居場所ができあがった。
遅めのお昼ご飯を食べ、
お客様からいただいたお菓子もいただく。
届いていたLINEやメールに返信していると、
お店からメールが……。
嬉しい。
でも、ちょっと休憩する暇がないな。
慌てて準備をして外へ飛び出した。
「え、もう行くの?」
急に現れた私に風さんもびっくり。
雨は激しく、風もすごく強い。
「まるで嵐みたいね、風さん」
そして、次のドアが開きました。
かわいらしく愛嬌のあるあなたが、
ひょっこり顔を出した。
「わあ、久しぶり。嬉しい」
また来るよ。
その言葉をどこかで楽しみに待っていたから、
本当に逢えたことが嬉しかった。
今日はとってもいいことがあったらしい。
ニコニコしながら話してくれる
あなたの笑顔と、
隠しきれない素直な喜びが
なんともかわいらしい。
「すごいね。いいね。やったね」
どうやら今日は、
強運があなたのところへ
舞い込んできたみたい。
「じゃあ私も、あなたに触れて、
その強運をおすそ分けしてもらおう」
なんて笑った。
いつもあなたが
そっと用意してくれているコスプレの水着。
真っ赤なハイレグが多かったけれど、
今日は薄いピンク。
あら、このピンク、
なんだかいつもより艶っぽい。
着替えてあなたの前に立ち、
「どう?」
「似合ってる」
その一言に、ちょっと嬉しくなった。
かなりの年の差はあるけれど、
初めて逢ったときから、
なぜかあなたとは気が合う。
「あれ? 今日ちょっと雰囲気が違う。
そっか、髪型が変わったんだ。
その方がイケてるよ」
そんなことを言いながら触れ合う。
あなたの温もりを感じる。
嬉しそうな表情を魅る。
その無邪気な顔がまたかわいらしくて、
温もりと一緒に幸運まで
私の中へ流れ込んでくるようだった。
最後に少しだけマッサージ。
背中や腰をギュッギュッと押しながら、
「こうやって今日は、
あなたの幸運も少しいただくわね」
するとあなたが、
「僕はどっちかというと、吸い取る方ですよ」「今日はもう、
いっぱいいいことがあったでしょう。
吸い取る余白なんてないはずよ」
二人で笑った。
外では雨。
でもこの部屋には、
かわいい笑顔と温かな時間があった。
雨に濡れて、心潤うあなたとのランデブー。
「また待ってるね」そう言ってお別れし、
ホテルの外へ出ると、
あれほど激しかった雨が
少し小降りになっていた。
寒さも幾分和らいでいる。
「風さん、そこにいる?」
「いるよ。よかったね、雨が小降りになって」「そう。風も少し収まったみたい」
「なんか素敵なプレゼントを
もらったみたいだね」
私は少し笑った。
「そうよ。強運という名のプレゼントを
もらったのよ」
嵐のような雨の向こうからやってきた、
小さな幸運。
それを胸に抱えて、
私はまた風さんと歩き始めた。
強運という名のプレゼント✨
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