今朝は、不思議な夢から目覚めた。

それは1週間ほど前に見たものと、
まったく同じ夢だった。
やらなければならない仕事を、
「今でなくてもいい」と後回しにしていた。
その仕事ができていなかったことで
大問題になり、私は慌てている。
前回も、昨夜も、同じだった。

ただひとつ違っていたのは、
二度目の私は夢の中で、
どう対処すればよいかを
冷静に考えていたことだった。
少しだけ進歩していたのかな。

そう思いながら歩き始めた。
考えてみれば昨日、
その先延ばしにしていた仕事を
済ませておかなければ
進められない別の仕事が出てきた。

今日の午前中にやろうと思いながら、
心のどこかでは
「また後でもいいかな」と
逃げ道を探していた。

だから夢は、
二度も私の背中を押したのかもしれない。
――もう、やってしまいなさい。

そんなことを自問自答しているうちに、
いつの間にか海まで来ていた。
今日は何も心に拾わない朝かな。
そう思って空を見上げると、
一面の雲の中を急いで進む雲があった。

馬に魅えた。
しかも三頭。
先頭には大きな馬。
その後ろに小さな馬。
そして最後には、小さく真っ白な馬。

本当に馬の形をした珍しい雲だったのか、
それとも私の心が馬を魅つけたのか。
きっと後者なのだろう。

けれど、その三頭の馬を見た瞬間、
心は大風に乗った。
一瞬にして奈良へ。
若かった頃、
夢中になって
古代奈良を追いかけていた自分を
思い出しながら、
遠い都へと思いを馳せた。

青丹よし
奈良の都は咲く花の
にほふがごとく
今盛りなり。

また奈良へ行きたい。
そんなことを考えていたら、もう7時。

しまった。今日はあのカフェへ
7時ちょうどに行くつもりだったのに。
急げ、急げ、急げ。
到着は7時8分。

最近お気に入りのホットトーストサンド。
昨日と一昨日はチーズシーチキンだったから、
今日はハムチーズにした。
最初に夢中になったカイザーサンドは、
いつの間にかどこかへ
飛んでいってしまったらしい。

さあ、部屋へ帰ろう。
二度も夢に背中を押された仕事を、
今日の午前中に終わらせよう。
ややこしくなったら
時間はかかるかもしれない。
でも、やるしかない。
なるようになる。

今は少し休憩。
お腹もすいてきた。
そろそろ朝ごはんにしよう。

夢も、三頭の馬も、遠い奈良の都も。
みんな私をここまで連れてきて、
最後にはちゃんと今日へ戻してくれた。

今朝は、そんな朝だった。