久しぶりの太陽だった。

大通り公園の緑は
光を受けてきらきらと眩しく、
私は時折、
木陰のの涼しさを楽しみながら、
あなたの待つお部屋へと向かった。

本当に久しぶり。
どれくらいぶりだろう。
どんな顔で迎えてくれるのかな。
そんなことを思うだけで、
足取りまで少し弾んだ。

そして、最初のドアが開きました。
にっこり笑って迎えてくれたあなた。
ああ、この笑顔だ。
本当に久しぶり。

あなたは、なかなか都合が合わず、
ようやく仕事の隙間を見つけて来られたこと、
そして「もう少し長く話したかった」
と言ってくださった。
忙しい時間の合間を縫って
逢いに来てくださった。
その気持ちが嬉しかった。
でも何より、
久しぶりにあなたの顔を見られたことが
嬉しかった。

あなたとは初めて逢った頃から、
不思議なくらい話が合った。
価値観も、物事を見る角度も、
話題は次々と枝分かれして、
それでもいつの間にか
同じところへ戻ってくる。
そんな楽しい時間を、
これまでいくつも重ねてきた。

以前聞いた屋形船の話も覚えていた。
「屋形船を見るたびに、
どうしているかなって時々思い出してたのよ」
そう言えば、また話が広がっていく。

私の日記の話にもなった。
「最近、進化してるね」
ふふ、やっぱりわかる?
やっぱりあなたなら、
ちゃんと見てわかってくれる。
そんな言葉が嬉しくて、また笑った。

そして、言葉だけでは届かなかった
久しぶりの想いを、
今度はそっとぬくもりに変えていった。
待ちこがれていた
時間を埋めるように触れ、
あなたの腕に抱かれながら、
心のつながりをもう一度確かめていく。

言葉がなくても伝わるものがある。
少しずつ、少しずつ。
あなたとの距離が
また縮まっていくことが嬉しかった。
「またね。待ってるね」
「また時間を見つけて来るよ」
そう言って別れた。

ホテルを出ると、風が気持ちよく頬を撫でた。
柔らかな日差しの中で、
木々も道も、
あちらこちらがきらきらと光っている。
なんだろう。
心の中まで風通しがよくなったような、
軽やかな心地よさ。

目の前に広がる光る風景が、
まるで今の私の心模様そのものに魅えた。

そこへ風さんがやってきた。
「久しぶりの方との再会。
心に響く時間だったね」
うん。
そう答えたら、
あなたの笑顔がまた浮かんできて、
私まで笑顔になってしまった。
うふふ。

今日、心に吹き込んだ風は、
きらきらと光を連れていた。