— 店主、閉店処理を忘れる —
昨夜、私は確かに言った。
「本日の営業は終了です」CLOSED。
はい、おしまい。……のはずだった。
ところが今朝。
昨日の最後の物語をもう一度見ようと、
ページを開いた。
すると――あれ?
ん?
ちょっと待って。
投稿されてない。
文章はある。
画像もある。
最後まできれいに仕上がっている。
なのに、最後の投稿ボタンだけ、押してない。
どうやら昨夜の店主。
「本日閉店」の札を出したところで安心し、
閉店処理の途中で力尽きたらしい。
無念。
本当に無念。
だって昨夜は、
これを終えたら
若様のところへ行こうと思っていたのだ。
若様。
もう少し待っていてね。
これを上げたら行くからね。
そう思っていたはずなのに。
若様への愛も、
日記を仕上げる執念も、
最後には全部まとめて――睡魔に完敗。
ちゃんちゃん。
そして今朝。
ようやく昨日の閉店処理を済ませ、
「よし。では今日を始めましょう」
……となるはずだった。
ところが。
起きたら、
いつもの開店時間をとっくに過ぎている。
さらに昨日の文章を読み返していたら、
突然、自分の文章の中で、
朝のお勉強まで始まった。
そこからちょっと心の寄り道をして、
歩き始めたら、
また立ち止まり、
また寄り道。
あらら。
本日のMorimura、
いったいいつ開店するのでしょう。
気づけば、いつもの朝より
ずいぶん遅い時間になってしまった。
もしかしたら、
「あれ? 今日はまだ?」と
覗いてくださった方がいるかもしれない。
大変長らくお待たせいたしました。
店主、
ただいま開店準備の真っ最中でございます。
ちなみに本日の店主。
昨夜、
とうとう辿り着けなかった若様の世界が
まだまだ心残りのようで。
開店準備をしているというのに、
ちゃっかり若様の本を開いております。
営業準備と若様。
まさかの同時進行。
これを器用というのか、
横着というのか。
本人はいたってご機嫌。
口元には――えへへ。
反省の色は、
どうやらあまり見当たりません。
さあ。
寄り道もしました。
昨日の閉店処理も、今度こそ完了。
心の準備も、そろそろ整いました。
今日もまた、
どんな風景に逢えるのでしょう。
どんな言葉を拾うのでしょう。
そして、どんな私に逢えるのでしょう。
それでは――大変お待たせいたしました。
本日のMorimura、
まもなく開店いたします。
— Morimura
番外編|心遊び 本日、開店準備中💦
勃つねで応援-
-
共有で応援