― 本日、若様の青い炎につき少々寝不足 ―
昨夜、111という数字に心を奪われ、
あれこれ思いを巡らせながら
余話を書き終えた。
さて。
明日は4時に起きて歩くんだから、
もう寝ましょう。
そう言って、たしか私は風さんにも
「もう寝るわね」
なんて殊勝なことを言ったはずである。
……が。
ベッドに入ったところで、
群青の世界が私を離してくれなかった。
いや、正確に言えば違う。
私が若様を離さなかった。
スマホを手に取れば、
そこにはいつでも若様がいる。
これがデジタルコミックというものの
恐ろしさなのね。
紙の漫画なら、
「取りに行くの面倒くさい」
「電気つけるの面倒くさい」
で終われるものを、
スマホなら布団の中で、ぽちっ。
はい、若様登場。
そしてまた、俺のすべてをかけて、
お前を愛そう。
……なんて言われてしまったら。
寝られるわけがないでしょう。
一話だけ。
もう一話だけ。
ここまで読んだら寝よう。
そんなことを何度繰り返したのだろう。
ふと時計を見る。
3時を過ぎている。
もう一度見る。
あれ?
3時半になろうとしている。
4時に起きる人間が、
なぜか、3時半まで漫画を読んでいる。
さすがの私も、ここでようやく気づいた。
これは、ちょっとまずい。
ということで、
本日の若様第一部、強制終了。
朝からたっぷり愛されたような気分になって、
ようやく目を閉じた。
そして——。
ピピピピ。
4時。
早い。
あまりにも早い。
でも私は知っている。
私には秘密兵器がある。
9分間のスヌーズ。
若様の余韻に浸りながら9分。
もう一度9分。
さらにもう一度9分。合計27分。
……これは果たしてスヌーズなのか。
ただの二度寝、三度寝、四度寝ではないのか。
まあ、細かいことはいい。
不思議なことに、
起きてみれば頭は妙にすっきりしている。
寝不足のはずなのに、なんだか元気。
若様効果恐るべし。
そうして、ようやく外へ出た。
本日の森村、少々寝不足。
それでも無事、営業開始。
ところが。
ウォーミングアップをしようとして、
建物と建物の間から見える
いつもの空を何気なく見上げた瞬間——
私は、完全に動きを止めた。
黒い。
いや。
ただの黒ではない。
黒が、光っている。
思わず、「うわぁ……」と声が漏れた。
昨夜まで私を離さなかった群青の世界は、
今朝、まったく別の顔をして私を待っていた。
どうやら今日の森村営業所。
ただでは営業させてもらえないらしい。
さあ。
ここから、今朝の物語が始まる。
— Morimura
森村営業開始✨
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