今朝、空にはいくつもの光の路が現れた。
まっすぐな路。
ゆるやかに曲がる路。
水の流れのようにうねる路。
ふわふわと雲の上を渡るような路。
少しごつごつした路。
ぽつり、ぽつりと、石段のように続く路。
私はその空を見ながら、ふと思った。
人生もきっと同じなのだろう。
私たちはつい、
最初から一本の正しい道を探そうとする。
これが正解。
これが近道。
これが失敗しない道。
そんなふうに、
形を整えてから歩き出そうとする。
でも、今朝の空には、
一本しかなかったわけではない。
いくつもの光が、
それぞれ違う方向へ伸びていた。
一段ずつ登る路もあれば、
勢いよく駆け抜けたくなる路もある。
途中で立ち止まる路もある。
そして、新しい光が見えたなら、
そちらへ渡ってもいい。
そう思ったら、少し肩の力が抜けた。
最初からすべてを決めなくてもいい。
全部そろっていなくてもいい。
今、自分に見えているところまで進めばいい。
その先で、また次の光を探せばいい。
路という字は、不思議だ。
ただ前へ進むだけではない。
曲がることも、
迷うことも、
立ち止まることも、
全部その中に含んでいるように思える。
これまでの私は、いろんな路を歩いてきた。
平坦なところばかりではなかった。
ときには岩にぶつかり、
ときには流され、
ときには誰かの手を借りながら、
それでもその時々の自分なりに、
前へ進んできた。
そして今も、まだ途中にいる。
だから今日、私はこの一文字を選ぶ。
路。
正しい路を選ぶためではない。
立派な路を歩くためでもない。
今日の私が、今、
歩きたいと思う路を歩くために。
一歩。
また一歩。
もし途中で別の光に惹かれたら、
そちらへ渡ればいい。
それでも私は、
ちゃんと私の人生を歩いている。
そう思えるから。
今日の一筆は、
「路」
迷いも、希望も、遠回りも、寄り道も。
そのすべてを抱いて、
私はまた、私の路を歩いていく。
— Morimura
一筆入魂|「路」
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