さあ、皆さま。
森村一行、無事に新幹線へ乗り込みました。

まず森村さん。
「お腹すいた」ということで、
早速パン。
ベーグルサンドをぱくり。
そして、おやつ用に買っておいた
バターロールも一つ。

もちろん、
モリリンとヒカリンにも小分けしてあげます。
飲み物は——
ヒカリン、オレンジジュース。
モリリンも、オレンジジュース。
森村さんは、ホットコーヒー。

これでようやく、
少しゆっくりするのかと思いきや。
甘かった。

パンを食べ終わるや否や、
空色の手帳を取り出した。
何やら予定を確認。

書く。消す。また書く。
そして今度はスマホ。
どうやら予約をしているらしい。
エステかな。

予約が終わったと思ったら、
また空色の手帳。
今度は何やら真剣な顔。
「あ。これは……」
モリリン旅行代理店で企画してもらった
横浜めぐり。

今回の滞在中、
いつ行こうか考えているらしい。
付箋まで出てきた。
書く。
貼る。
考える。
また書く。

ほんと、この人。
いつ休んでいるのでしょう。

そしてやっと、「はぁ……」小さくため息。
ホットコーヒーを一口。

ところが、またスマホ。
今度は日記?
いやいや。
また何か予約をしている。
そして予約が終わると、
また手帳に書き込む。

森村さん、
電車に乗ってまでずっと忙しい。
ようやく全部終わったらしい。
今度こそ休むのか。……と思ったら。
「あっ」何やらまた取り出した。

これはもしや——若様の世界。
やっぱり。
扉、開けました。
しかし。5分ほどすると、
森村さんの動きが止まった。
黒いアイマスクを装着。
そのまま——寝落ち。
完璧です。

ヒカリン、
そのアイマスクが珍しいらしく、
ピンピン。
ピンピン。
横からつついている。
でも森村さん、
微動だにしない。

モリリン、
そっとヒカリンを止める。
「はいはい。今は寝かせてあげようね」
急遽、
モリリン保母さん役。

そうよね。
今日は朝も早かった。
ちょっとくらい寝ないと、
さすがに身体がもたない。

ところが今度は、
ヒカリンのお腹問題発生。

「パン一個じゃ足りないよ」
どうやら、まだ何か食べたいらしい。
モリリン、
森村さんに声をかけてみる。
反応なし。
もう一度。
反応なし。

仕方ない。
森村さんのバッグを——ごそごそ。
「絶対なんか入ってるよ」
ごそごそ。
カサカサ。
「あった!」コンソメ味のお菓子、
ちょうど二袋。

ヒカリン、歓喜。
モリリンも歓喜。
二人で仲良く分ける。

森村さんがぐっすり眠っている横で、
小さなおやつタイム。

ということで——森村さん、
ようやく休憩。
モリリンとヒカリン、
ようやく満腹。
新幹線は、
横浜へ向かって走っております。

モリリン実況中継、
これにていったん終了。

— Morimura