一筆入魂|「粋」〜時代のあわいに宿る、日本人の美意識〜
勃つねで応援-
-
共有で応援
今日の一文字は「粋」
この文字には、どこか凛とした美しさがある。
華やかでありながら、決して飾りすぎない。
控えめでありながら、
どこか人の心を惹きつける。
私は、そんな「粋」の世界が好きだ。
今朝、馬車道を歩きながら、
150年前の文明開化の時代へと心を旅させた。
異国から伝わった文化。
初めて目にする建物や食べ物。
その新しさに胸をときめかせながら、
日本人は自分たちの感性で
新しい文化を育んできた。
そこには、
西洋の華やかさと
日本の奥ゆかしさが溶け合う、
不思議な美しさがあった。
私は、それを大和心と呼びたくなった。
そして、ふと思う。
平安の雅。
江戸の粋。
明治の浪漫。
時代によって表現は違っても、
その根底には、
美しいものを愛で、
心の豊かさを大切にする
日本人の感性が
流れているのではないだろうか。
粋とは、ただおしゃれであることではない。
人へのさりげない心遣い。
言葉にしすぎない優しさ。
そして、自分らしく生きる心意気。
そんなものが、
自然ににじみ出ることなのかもしれない。
そういえば、今朝生まれた「あわい茶屋」
夢から覚めた旅人が、
こしあんのかしわ餅をひとつ頬張りながら、
心の旅を振り返る。
なんとも素朴なひととき。
けれど、私にはそんな時間こそ、
粋に思える。
美しさを追い求めながら、
気取らず、飾らず、心のままに。
そして、いくつになっても、
ときめく心を忘れずに。
そんな女性でありたい。
今日の一筆。
「粋」その一文字に、
私らしい美意識と、
これからも大切にしたい心意気を込めて。
— Morimura