人波を越えて、
最後の晩餐デパ地下は、
見渡すかぎり人、人、人…。
たいして買い物をしたわけでもないのに、
いつもの倍以上も時間がかかってしまい、
すっかり疲れてしまった。
ようやく買い物を終えて駅へ向かえば、
今度は電車のホームに長蛇の列。
日曜日だから人が多いのは
わかっているけれど、
今日はいつにも増して、
すごい人出だった。
まるで帰省ラッシュに
紛れ込んでしまったような気分。
人混みに流され、押され、また流されて…。
19時までには余裕で帰れると思っていたのに、家にたどり着いたのは19時30分だった。
家では、家族がお腹を空かせて待っている。
休む間もなく、買ってきたお料理を温め、
切って、盛り付ける。
そこに焼き野菜も添えれば、
それほど手間をかけたわけではないのに、
「最後の晩餐」と呼びたくなるほど、
華やかな食卓が出来上がった。
もう私のエネルギーは、
ほとんど残っていなかったと思う。
それでも、
美味しそうに食べてくれる家族の姿と、
嬉しそうな笑顔を見ていると、
不思議と、あと二時間くらいは
動けそうな気がしてくる。
明日からは横浜。
このところずっと忙しくて、
出かける用意は、まだ何ひとつできていない。
あと二時間の間に、何ができるかしら…。
そう考えながら、
ソファにゴロンと横になり、
しばらく宙を見つめた。
このまま眠ってしまいたい。
けれど、今夜の私は、
まだ眠るわけにはいかない。
まずは、お風呂に入って、
疲れを少しだけ洗い流そう。
それから一時間ほど、明日の荷物を整える。
重たくなった身体をもう一度起こして、
横浜へ向かう準備を、
静かに始めることにします。
夜の一言〜人波を越えて、最後の晩餐✨〜
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