目標では、8時に出社するつもりだった。
けれど、会社に着いたのは
15分ほど遅れてから。
しばしの別れを惜しむ朝に、
少し夢中になり過ぎてしまったせいだ。
私は、何かに心を奪われると、
すぐに没頭してしまう。
それがいいのか、悪いのかはわからない。
でも、遅れを取り戻すことには慣れている。
きっと、やるべきことをきちんと終えて、
予定どおり10時には退社できるはず。
そう思いながら会社に着くなり、
自分のスペースへ一直線。
バッグを置く間も惜しむように、
すぐにお仕事モードへと切り替えた。
今日やるべきことは、
すでに頭の中へしっかりインプット済み。
取りかかる順番も、
どの方法が一番効率的なのかも、
朝のうちに組み立ててある。
だから、邪魔さえ入らなければ、
すべて私の予定どおりに進むはず。
朝のオフィスは静かで、
仕事を妨げるものも少ない。
ただし、9時を過ぎたら要注意。
電話が鳴り、人が動き、
何かしらの声がかかる。
それまでの時間が、今日の勝負どころだわ。
そんな仕事の段取りも、
朝のウォーキング中に、
頭の中をくるくると巡っていた。
けれど、考えていたのは
仕事のことだけではない。
帰宅してから作る朝ごはんのこと。
そして、喫緊の課題だった
4日分の服のコーディネートのこと。
いつもなら、まず服を決めてから、
それに合わせて下着を選ぶ。
けれど昨夜は時間がなくて、
下着だけを先に、適当に選んでおいた。
でも、やっぱり「適当」はダメね。
服が決まると、当然のように、
合わせる下着も変わってしまった。
やっぱり、順番は服から。
そんなことまで考えながら歩いていたのだから、朝のウォーキングは、
単に身体を動かすための
時間ではないのだと思う。
仕事の段取りを整え、
暮らしの細かなことを組み立て、
心の中に散らばった思いを、
ひとつずつ自分の場所へ戻していく時間。
忙しい日ほど、その時間が必要になる。
だから私は、どんなに慌ただしい朝でも、
歩くことをやめられない。
朝の道を歩きながら、
今日という一日を、
自分の手の中へ静かに取り戻しているのだから。
ホッとひと息〜歩きながら整える朝✨〜
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