「横浜に着いたー!」と喜ぶ暇もなく、
ブルーラインの乗り場まで走った。

今日、ナビが示していた乗り換え時間は、
わずか7分。
けれど、ホームまでの距離や
人の流れを考えると、
実際に使えるのは4分ほどしかない。

重たいキャリーケースを引きながら
急ぎ足になり、
最後は息を切らして走って、
何とかギリギリ間に合った。

いつもは、こんなに慌ただしい
乗り換えにはならないのに、
たまたま今日は、
そんな時間の巡り合わせだったのかしら。

横浜に着いた余韻に浸る間もなく、
今回のshort stayは、
いきなり全力疾走から始まった。

最寄り駅に着いたら、
まずはお店へ行き、お部屋の鍵を受け取る。
それから、持ってきた荷物を部屋へ運び込み、
横浜で過ごすための
セッティングをしなければならない。

今回は4日間だけ。
16日には、またすべて片付けることになる。
それなら、必要なものだけを
キャリーケースからちょこちょこと
取り出しながら使えばいいのでは……とも思う。

けれど、たとえ短い滞在でも、
ここは数日間、私が暮らすお部屋。
毎回キャリーケースを
開けたり閉めたりしながら過ごすのでは、
どこか落ち着かない。
快適な横浜ステイにするためには、
最初のひと手間を惜しんではいけない。

洋服をかけ、洗面用品を並べ、
持ってきたものを、
それぞれの場所へ収めていく。
少しずつ部屋が整うにつれて、
慌ただしかった気持ちも、
静かに落ち着いていった。

さて、今回はどんな日々になるのかしら。
海風を頬に受けながら歩く、
早朝のウォーキング。
その後に待っている、楽しみな朝そば時間。
そして、心と体をゆっくり解きほぐす
オアシス時間。

短い滞在だけれど、午前中には、
すでにいくつもの予定を入れている。
もちろん、何より楽しみにしているのは、
貴方と過ごす時間。

荷物のセットが、ようやく終わった。
時計を見ると、17:30。
18:00からのご予約に向かうには、
ちょうどいい時間。
そろそろ出勤しよう。

今日、最初に開くドアの向こうにいるのは貴方。
そして、最後に開くドアの向こうにも、
貴方がいる。
横浜で迎える最初の夜。
始まりも、終わりも、大切な貴方と——。
今夜のラストダンスは、あなたと。