店内に入ると、
まずは生ビールで乾杯。
四人でグラスを合わせ、
「お疲れさまでした」と声をかけ合いながら、
今日の夕方までの疲れを癒やした。
暑さのせいもあったのか、
一杯目は驚くほど早く喉を通り過ぎていった。
冷たいビールで喉を潤したところへ、
突き出しを皮切りに、
事前にお願いしていた
イサキ、あわび、うなぎの蒲焼きが
次々と運ばれてきた。
そのほかにも、
いくつか気になる料理を追加でお願いした。
皆さんは「この料理には日本酒が合う」と、
途中から日本酒へ。
けれど私は、もう一杯だけ
ビールをいただくことにした。
旬の味を楽しみながら、
料理に合うお酒を味わう。
食とお酒のマリアージュを楽しみつつ、
目上の方々ばかりなので、
ほんの少しだけ気も遣う。
それでも、話は弾み、和やかな時間が流れた。
気づけば、二時間ほどが
あっという間に過ぎていた。
そして、ここで私は、
なんとなく嫌な予感がしてきた。
最近の会合は、
一次会だけで終わることも多い。
けれど、この方々との会食は、
開始時間が早い分、終わる時間も早い。
なんせ、まだ19時なのである。
すると案の定、
「カラオケにでも行こうか」
という話になった。
お店の手配を頼まれたので、
時々利用しているお店へ電話をかけてみた。
けれど、19時では少し早すぎる。
たいていのお店は、
20時頃からの営業である。
それでも、開店準備をするチーフが
たまたま店に来ているとのことだったので、
「女の子はいらないので、今から行きます」
と伝え、受け入れてもらうことができた。
酔い覚ましも兼ねて、
みんなでぶらぶらと歩きながら、
二次会のお店へ向かった。
おじさまたちは、とにかく歌うことが大好き。
店に着くなり、次々とマイクが回っていく。
そして私は、
美空ひばりの『川の流れのように』を
リクエストされた。
本当は『みだれ髪』を歌ってほしいと
言われたのだけれど、
少し自信がなかったので、
第二候補の『川の流れのように』に
させてもらった。
この曲なら、
朝のウォーキング中に時々聴いている。
たぶん大丈夫。歌えるはず。
そう思って歌い始めたのだけれど、
酔いも回っていたのか、
気づけば前屈みになって熱唱していた。
久しぶりのカラオケは、
思っていた以上に楽しい。
声を出して歌うことが、
こんなにもストレス発散になるのかと、
改めて感じた。
本来なら、目上の方々ばかりなので、
最後まで少しは気を遣わなければいけない。
けれど、ここまで来ると、
もうすっかり無礼講。
自分でも、なんだか可笑しくなってしまった。
美味しいものを食べて、
思いきり歌って、
楽しい時間を過ごした。
けれど私は、今朝3時から活動している。
楽しい気持ちとは裏腹に、
眠気はもう限界。
まぶたが重くて重くて仕方がない。
今の私の願いは、ただひとつ。
一刻も早く家に帰って、
ベッドに倒れ込みたい。
夜の一言〜旬を味わい、歌い尽くす✨〜
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