急いで自宅に戻り、
まずは服を着替えた。
白いTシャツのままだと、
焼肉の油やタレが跳ねたときに気になる。

そこで黒いTシャツに着替え、
冷房が効いていると寒いかもしれないので、
長袖を選んだ。

本当は少し休憩したかったけれど、
予約時間に遅れるわけにはいかない。
またまた慌てて支度を整え、
家族を連れて出発した。

この焼肉レストランには、
毎月一度、家族と訪れている。
先月は和食のお店に行ったので、
ひと月空いただけなのに、
なんだかとても久しぶりに感じた。

家族は、ここの焼肉が一番のお気に入りだ。
私も、ここでしか食べない
好きなお肉があるので、
もちろん気に入っている。
ただ、家族を乗せて車で行くため、
ビールを楽しめないのが少し残念だ。

けれど、昼間からビールを飲んでしまうと、
夕方まで何の役にも立たなくなってしまう。
そう考えると、
ノンアルコールで我慢するくらいが、
ちょうどいいのかもしれない。
ここのドイツのノンアルコールビールは、
とても美味しい。

いつものように、
まずは塩上タンからスタート。
ひと口食べたあとの第一声も、
いつも決まっている。
「やっぱり、ここの塩上タンは美味しいね」

あまりにも美味しいので、
そのままおかわりした。
次に焼くのは、私の好きなミスジ。
脂っこすぎず、ほどよく脂がのっていて、
何よりも赤身と脂が
くっきり分かれていないところが好きだ。
私はいつも、このミスジのことを
「美しいお肉」と呼んでいる。

家族も以前はロースをよく食べていたけれど、
最近はこの美しいお肉のほうが
気に入ったようだ。 
そして最後に、ミノのタレ焼きを
少しだけ頼んで終了。
お酒を飲まないので、
食事の時間は意外と早い。

お店に入ってから出るまで、
だいたい一時間ほどだろうか。 
車での往復を合わせても、
ほんの一時間半〜二時間家族行事。
それでも、私も家族も、
この日を毎月楽しみにしている。

美味しい焼肉を食べて、お腹はいっぱい。
心も、すっかり満たされた。
さあ、あとは家に帰るだけ。
車の中にまだ少し残る焼肉の香りを連れて、
午後の静かな時間へ戻っていこう。