ゆで太郎を出ると、すぐ右へ曲がり、
真っすぐ大岡川を目指した。

初めて通る細い路地へ入ると、
そこには「ノラネコ通り」という看板が
掲げられていた。
どうして、野良猫通りなのだろう。

そんな素朴な疑問を抱きながら歩いていると、
昨日、かなり久しぶりに
もんじゃ焼きを食べたせいか、
今日は大岡川に架かる橋を渡り、
野毛本通りの入口近くにある
月島もんじゃのお店を見に行きたくなった。

「もんじゃ駅」の店先に立ち、
外に掲げられたメニューを眺める。
もんじゃの種類が多いわけではなかったが、
私が好きなのは明太子チーズもんじゃ。
昨日コンビニで買って食べたものも、
同じ味だった。

けれど、少し気になったのが、
イカスミリゾットもんじゃ。
イカスミは、料理のソースに使うと
深いコクが生まれて美味しい。
ただ、口の中が黒くなってしまうのが、
少し難点ではある。
一体どんなもんじゃなのか、
一度、実物を見てみたいと思った。

お好み焼きや一品料理があるようだ。
いつか、一杯飲みながら、
ゆっくりともんじゃを
楽しむ日が来るだろうか。

もんじゃ焼きの店先を離れ、
真っすぐ長者橋の方へ向かった。
途中のパン屋さんが開いていれば
立ち寄るところだったが、
残念ながら開店は8:00からだった。

この道を歩くのは初めてだ。
けれど、しばらく進んでいくと、
以前よく通っていた野毛桜通りという、
細い川沿いの道へ出た。
お店に入ったばかりの頃は、
この道を何度も歩いたものだ。

思いつくまま、
気の向くままに歩いていると、
知らない道で新しいものを
見つけることがある。
そして、いつの間にか懐かしい道へ
入り込んでいることもある。
そのどちらも楽しい。

行き先を決めすぎず、
心の向く方へ進んでいく。
それも、ウォーキングの
醍醐味の一つなのだろう。

長者橋を渡り、
いつもとは反対側の大岡川沿いを歩いた。
やがて、先日訪れたSUPクラブが見えてきた。
この景色が見えたら、
左へ曲がれば、もうすぐ私のゴールだ。
今日は海からの風を
あまり感じられなかったけれど、
今は川から吹く風に、
すっぽりと包まれている。

朝そばで満たされたお腹を、
やさしい風が心地よく通り抜けていった。
朝そばと川風のおかげで、
心も体も満たされるような、
心地よい満腹感を味わっていた。

先日見つけたまいばすけっとへ立ち寄り、
お茶とコーヒーの
ペットボトルを買って帰ろう。
もう、それほどたくさんはいらない。
横浜で過ごすのも、
今日一日と明日の朝を残すだけなのだから。

そして、ようやくゴールへ到着した。
歩数計を見ると、14,409歩。
距離は10キロを超えた。
小さな達成感を覚えた。

ゆっくりとクールダウンのストレッチをして、
最後に大きく深呼吸する。
ふと目を上げると、
「光の伝道」の看板が見えた。
朝の光とともに歩いた6日間。
その最後を締めくくるような言葉に思えて、
少しだけ心がほどけた。

さあ、ここからは、私のオアシス時間。
歩き終えた体と、
満たされた心を、
ゆっくりと休ませよう。