家族を病院へ送るため、会社を出た。
外へ出ると、
私が出社した頃には
ジリジリと照りつけていた太陽が、
いつの間にか雨雲の向こうへ
押し込められていた。
空一面にどす黒い雲が広がり、
辺りは薄暗くなっている。
ゴロゴロ、ゴロゴロと雷の音が響き、
すでに雨もポツポツと降り始めていた。
空がピカッと光る。
どうやら、
もうすぐザーッと豪雨になりそうだ。
とにかく、早く車に乗ってしまおう。
車に乗り込み、
スマホで天気予報を確認すると、
今から1時間後には豪雨になるらしい。
私が会社へ戻る頃に、
ちょうど大雨のピークを迎えそうな、
嫌な予感がしてきた。
朝の予報では、
17:00頃までには雨が止みそうだったけれど、
どうやら20:00頃まで激しい雨が続くようだ。
これだけまとまって降れば、
止んだあとは
少し涼しい風が吹くかもしれない。
車の窓から、空を見上げた。
どす黒い雲に覆われ、太陽の姿は見えない。
それでも、雲の向こうには、
わずかな光が残っているように感じられた。
雷の勢いに押され気味ではあるけれど、
やんわりとした風が私の方へ吹いてくる。
やがて、雨脚が強くなった。
雷の鳴る間隔が次第に狭まり、
短くなっていく。
そして、強い風が吹き始めたかと思うと、
急に横殴りの雨へと変わった。
いよいよ、豪雨の始まりのようだ。
少し離れた場所を見ると、
雨が風に煽られ、細かな水しぶきとなって、
辺り一面に激しく叩きつけられている。
雨音も、風の音も、
どんどん大きくなってきた。
車に乗っていてよかった。
けれど、今から家を出てくる家族は、
この雨の中、車に乗るまでが大変だろう。
そう思うと、少し心配になった。
雨が降るのはいいけれど、
いきなりの豪雨だけはやめてほしい。
外が白い霧に包まれているように見えるのは、
すべて風に吹き飛ばされている雨なのだろう。
この雨は、涼を運んでくれる
恵みの雨になるのだろうか。
それとも、止んだあとも、
また猛暑が戻ってくるのだろうか。
そんなことを考えながら、
車の窓の向こうで荒れ狂う、
嵐のような風景を
目を見張るように魅つめていた。
雷の音が、ものすごい。
怖いほど激しい雨だけれど、
これもまた、
夏ならではの空の表情なのかもしれない。
黒雲の向こうに、夏の光✨
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